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2021.10.05

選手情報

ズベレフの疑惑も調査中。ATPが暴力・虐待に関するリリースを発表

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ズベレフの暴力疑惑についても調査中と発表したATP

10月4日、ATPは専門家チームから暴力・虐待に関する報告書を受け取ったとプレスリリースを発表。同時に、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/世界ランク4位)の暴力疑惑についても、内部調査が進行中であると明かした。

【SNS】完全否定するズベレフが10月5日に出した声明がこちら


まず暴力・虐待に関する報告書は、イギリスの元刑事であるクリス・スマート氏を中心とした専門家チームによってまとめられたもの。プロテニスに関係するすべての成人、および未成年者を暴力・虐待から安全に保護することを目的としたATPの活動に対しての提言がなされているという。

ズベレフに関しての疑惑は、8月25日に彼の元恋人であるオルヤ・シャリポワさんがオンライン・マガジン「スレート」に対して、2019年のATPマスターズ1000北京大会期間中にズベレフから“精神的・肉体的な虐待を受けた”と主張したことについて。その主張直後のUSオープンでズベレフは事実無根と否定をしている。
シャリポワさんは昨年10月にも自身のSNSで暴行を受けていたと告発しており、その際もズベレフは真実ではないと完全否定している。

この件に関して、ATPのCEOであるマッシモ・カルヴェリ氏は、「ズベレフへの疑惑は深刻なもので。我々には対処する責任があります。我々の調査によって、事実関係を明らかにし、適切な措置を決定したいと考えています。ズベレフ選手が我々の調査を歓迎していることは理解しており、彼がすべての疑惑を否定していることも知っています。また、彼がドイツの裁判所から得た仮処分に続く、さらなる法的手段についても注目しています」とコメントを発表している。

そして10月5日、ズベレフもATPの発表を受けて声明を発表。「私はATPのドメスティック・バイオレンス・ポリシーの作成を全面的に支持しています。加えて、私はこの問題に関するATPの調査を歓迎していて、何ヵ月も前からATPに独立した調査を開始するように求めてきました。
前述のように、私は疑惑を断固として否定します。虚偽の申し立てを行った出版社とジャーナリストに対しては、(裁判所から)それが名誉毀損かつ虚偽であるという仮処分命令もすでに出ています。それにもかかわらず、出版社とジャーナリストは、報道の削除を拒み、ソーシャルメディア上で繰り返し疑惑を発信し続けています。裁判所の処分に違反しているもので、私の弁護士はさらなる手続きを開始しています」と綴っている。

ATPの調査により、どのように進展していくのか。いずれにせよ解決までは、まだ時間がかかりそうである。

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Photo by Takeo Tanuma