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2021.10.24

選手情報

カラツェフが同胞のカチャノフを下し決勝へ! ツアー最終戦出場へ望みをつなぐ[VTBクレムリン・カップ]

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カラツェフ、決勝のチリッチ戦に「ファーストサーブを返せれば」

10月23日、「VTBクレムリン・カップ」(ロシア・モスクワ/ATP250)シングルス準決勝が行われ、第2シードのアスラン・カラツェフ(ロシア/世界ランク22位)は、第3シードのカレン・カチャノフ(ロシア/同31位)と対戦。7-6(7)、6-1のストレートで下し、ロシア勢対決を制した。

【動画】今季躍進のカラツェフが3度目の決勝へ 準決勝ハイライト

第1セットでは、第1ゲームでカラツェフがブレークに成功するも、直後の第2ゲームでフォアハンドのミスが続いて、ブレークバックを許す。その後、互いに一歩も譲らず、サービスキープが続いてタイブレークに突入。そのタイブレーク、2度のミニブレークを許したカラツェフは、3-6とピンチを迎えたものの、2本のサーブポイントで5-6とすると、続くポイントではラリー戦を制して、土壇場で追いつく。そして、8-7で迎えた最初のセットポイントでカチャノフがダブルフォールト。4度のセットポイントを守って、第1セットを先取した。

第2セットでも、強烈なフォアハンドと安定したバックハンドでラリーの主導権を奪ったカラツェフ。2度のブレークに成功し、ストレートでカチャノフを下した。

決勝では8月のATPマスターズ1000シンシナティ大会2回戦で敗れているマリン・チリッチ(クロアチア/同41位)と対戦。「彼の最大の特徴はサーブだ。予測しなければならず、ファーストサーブを返せれば、ベースラインからのプレーも楽になる」と、ストローク戦に持ち込むことが勝敗のカギになると語った。

また、「決勝に進出しているんだから、サーフェスに文句を言うのは愚かなことだ。確かに慣れるのに数日かかったが、今は問題ない。彼(チリッチ)がどんなプレーをするのか、何を期待されているのかわかっているつもりだ。準備は万端だよ」と、今シーズン2勝目に向けて戦うとした。

カラツェフは、ツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」のレースランキングで13位につけており、今大会で優勝すれば9位のフベルト・フルカチュ(ポーランド/同10位)と675ポイント差に縮まり、出場の可能性は消えていない。今シーズン、全豪オープンで予選からベスト4やATP500ドバイ大会でツアー初優勝を挙げるなど、114位から一躍トップに食い込んだカラツェフは、ツアー最終戦に出場に望みをつなげることができるだろうか。

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