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2021.11.20

選手情報

ジョコビッチ、中国開催から撤退意向のWTAに支持「解決せずに大会の開催は違和感を覚える」

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ジョコビッチ「WTAに支持する。明らかに普通でない」

中国の元副首相に性的関係を強要されたと告発し、その後行方不明となっている元ダブルス世界ランク1位のペン・シューアイ(中国)について、WTA(女子テニス協会)が中国でのビジネスから撤退する可能性があるとしていることに、男子世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、11月19日の記者会見で「WTAの声明を支持する」と語った。

【画像】ペン・シューアイの安否を願うセリーナ・ウイリアムズや大坂なおみ、PTPAのツイート

現在開催中の男子ツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(イタリア・トリノ)に出場中のジョコビッチ。第3戦のキャメロン・ノリー(イギリス/同12位)の試合後には、選手の利益や発言力、意思決定の透明性を高めるためにPTPA(プロテニス選手協会)を立ち上げたジョコビッチにも質問が集中した。

ジョコビッチは、「彼女が見つかり、健康であることを願っている。そうであれば最悪の事態は避けられる。僕はWTAの組織、会長としての声明を支持する。これは明らかに普通ではない。コミュニティ全体で彼女と家族をバックアップして、無事であることを確認する必要がある。この状況を解決せずに中国の地で大会を開催したら、違和感を覚える。WTAがこのような姿勢を取った理由を理解できるよ」とWTAの行動を支持。

「我々は団結して立ち上がり、この問題に無知ではないということを示す必要がある。中国だけの問題ではなく、テニス界にも関係がある。彼女は長年にわたり、国際的な選手として活躍してきた。少なくとも僕たちがサポートするに値する」とWTAのみならずテニス界全体が彼女をサポートすべきだとした。

18日に中国メディアが発表したペンのメールには、「性的暴行を含め、ニュースは事実ではありません」と自身の告発を否定し、「私は行方不明ではなく、危険だということもない。家で休んでいるだけで何も問題ありません」と記された。

これを受け、サイモン氏は「中国国営メディアが発表したペン・シューアイに関する声明は、彼女の安全と所在に関して私の懸念を高めるものになった」と、疑念がさらに深まったとコメント。

「ペン・シューアイがメールを実際に書いたとは思えないし、信じることができない。彼女は中国政府の元高官の性的暴行疑惑について、信じられないほどの勇気を持って発言した。WTAをはじめとする世界中の人々は、彼女が安全であるという検証可能な証拠を必要としている。私は何度も彼女に連絡を取ろうとしたが、無駄に終わってしまった」と、依然としてペンと連絡が取れないと続けた。

また、女子テニスを統括するWTAはこの問題が解決しない場合、新型コロナウイルス拡大前の2019年シーズンにツアー全59大会のうち9大会が行われている中国でのビジネスから撤退する意向も示している。

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写真=石塚康隆 Photos by Yasutaka Ishizuka

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