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2021.12.09

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WTA創設者のキング氏、中国での大会中止決断に「立ち上がったことをうれしく思う」

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Photo by Getty Images

キング氏「人権と虐待のために立ち上がることは本当に重要なこと」

12月8日、中国の元ダブルス世界ランク1位のペン・シューアイをめぐる問題について、WTA(女子テニス協会)を創設した一人であるビリー・ジーン・キング氏は、「WTAがペン・シューアイのために立ち上がってくれたことをうれしく思う」と語った。

【画像】自身のSNSでもWTAの決断を支持したキング氏

7日にスポーツ誌が開催したスポーツイラストレイテッド・アワードに出席したキング氏は、『ユーロスポーツ』のインタビューに対し「私はWTAが彼女(ペン・シューアイ)のために立ち上がったことをとてもうれしく思う。私たちの前には多くの困難が待ち受けているでしょうが、人権と虐待のために立ち上がることは本当に重要なこと」と、香港を含む中国での大会中止を決断したWTAを支持。

続けて、「私は1973年にこの組織を設立し誇りに思っている。女性たちが正しいことのために立ち上がってくれていることがうれしい。彼女が無事であることが何よりも大切よ」とペンの安否を心配した。

ペンは、11月初めに中国の元副首相であるジャン・ガオリー氏から性的暴行を受けたと告白。その後、行方不明となり、WTAは何度も連絡を取ろうとしたものの叶わず。中国側の対応を非難し、「自由なコミュニケーションを許されず、性的暴行疑惑を否定するように圧力をかけられている状況で、WTAの選手をそこでプレーさせるわけにはいかない」と、中国での大会中止を発表した。

一方で、ATP(男子テニス協会)とITF(国際テニス連盟)は、中国の対応に不満を示しながらも、WTAに同調せず。進展を見守っていきたいとした。

これについてキング氏は、「もちろん、私たちは男子からのサポートがもっと欲しい。いつも男性と女性が一つの協会になってほしいと思っていて、それが夢よ。コート外でも私たちのスポーツをより強く、意味のある形で支援するために全員で協力すべき」とテニス界全体でこの問題を対処していくべきだと語った。

キング氏はキャリア通算グランドスラム39度の優勝を成し遂げ、1973年には男女同権を求めて女子テニス協会を立ち上げた一人。また、引退後は、女性の権利を求めただけでなく、環境保護やLGBTQの権利などを求めて活動を続けている。

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