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2022.01.18

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19歳ラドゥカヌが、スティーブンスとの新旧US女王対決に勝利[全豪オープン]

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写真提供:ゲッティ イメージズ

スコア以上に難しい展開の試合をものにしたラドゥカヌ

1月18日、全豪オープン2日目、女子シングルス1回戦。第17シードのエマ・ラドゥカヌ(イギリス/世界ランク18位)は、スローン・スティーブンス(アメリカ/同67位)と対戦。2021年のUSオープンを制した19歳ラドゥカヌと、2017年のUSオープン覇者のスティーブンスの新旧US女王対決は、ラドゥカヌが6-0、2-6、6-1で勝利し、2回戦進出を決めた。

【動画】ラドゥカヌ勝利の瞬間をチェック

大会前、「スローン(スティーブンス)がUSオープンで優勝するのを見ていたわ。グランドスラムは実力がなければ勝てない。タフな試合になることは間違いないと思う。ここに来るためにとてもハードに練習してきたから、試合を楽しみたい」と語っていたラドゥカヌ。その言葉どおり、難しいゲームとなった。

ラドゥカヌのサーブからスタートしたこの試合、ベースライン上に立ち、速いタイミングでショットを放っていくラドゥカヌは、ラブゲームで難なくキープ。すると、続くゲーム、0-30とポイントをリードすると、ミスを引き出していきなりブレークに成功する。

試合開始から動きにキレが見られないスティーブンスは、意図的にボールの軌道を高くして左右にボールを配球。ラドゥカヌを走らせるが、先にミスが出てしまう展開で、第4ゲームでもブレークを許し、0-4とされる。

ラドゥカヌは第5ゲームをキープすると、続くゲームでもスティーブンスを圧倒してブレーク。わずか17分でセットを奪う。なんとこのセット、スティーブンスは、4ポイントしか奪うことができなかった。

あまりに良すぎた反動か、第2セット、ラドゥカヌは勢いを失う。第2セット第1ゲーム、ネットに出るなどスティーブンスに揺さぶりをかけられ、15-40とピンチを迎える。ここは凌いだものの、ゲームポイントは迎えても1本が奪えず。16ポイント目、ラドゥカヌがダブルフォールトを犯してブレークを許す。

第4ゲームでブレークバックに成功したラドゥカヌだが、緩急を効かせたスティーブンスのショットにうまく対応できず。第5、第7ゲームでブレークに成功したスティーブンスが6-2でセットを取り返す。

共にトイレット・ブレークを取って勝負の第3セットへ。第1ゲーム、ロングラリーをものにしたラドゥカヌがまずキープに成功。すると第2ゲーム、30-40とチャンスを得ると、ショットが深く決まってスティーブンスにミスが生まれ、ブレークする。

重苦しい空気の中でプレーする両者。集中しすぎているのだろう、第3ゲームでラドゥカヌは40-15となったところでゲームと勘違いして、ベンチに帰ろうとしてしまう。このゲームをなんとかキープしたラドゥカヌは、続くリターンゲームでも前にポジションし、テンポよく打っていくと30-40とチャンスを迎える。続くポイント、セカンドサーブをコートの中に入って強打。スティーブンスの返球がオーバーとなってブレークに成功し、4-0とする。

スコア上、圧倒的に有利なラドゥカヌだが、第5ゲームで40-0からデュースとなるなど、危うさを感じるプレーが続く。ここで流れをものにしたいスティーブンスだが、ボレーミスやストロークをネットにかけ、自らチャンスを手放してキープを許してしまう。第6ゲームをキープしたスティーブンスだったが、ブレークバックはできず。第7ゲーム、ラドゥカヌがキープをして、フルセットの末に勝利した。

ラドゥカヌは2回戦で、ダンカ・コビニッチ(モンテネグロ/同98位)と対戦する。



■全豪オープン2022
日程/2022年1月17日(月)〜30日(日)
開催地/オーストラリア・メルボルン:メルボルンパーク
賞金総額/7,500万豪ドル(約62.7億円)
男女シングルス優勝賞金/440万豪ドル(約3.7億円)
サーフェス/ハード
試合球/「ダンロップオーストラリアンオープン」

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