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2022.01.30

選手情報

ナダル2度目の全豪制覇、5時間24分の激戦を制してGS単独最多21冠&2度目のキャリアGS達成[全豪オープン]

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ナダル、2セットダウンからの逆転劇で21度目のGS制覇

1月30日、全豪オープン最終日の男子シングルス決勝、第2シードのダニール・メドベデフ(ロシア/同2位)は第6シードのラファエル・ナダル(スペイン/世界ランク5位)と対戦。ナダルは2-6、6(5)-7、6-4、6-4、7-5とフルセットの末、大逆転勝利で2009年以来となる2度目の全豪制覇。この優勝でナダルは史上最多となる21度目のGS優勝となっただけでなく、2度目のキャリアGS達成となった。

【動画】ナダル2度目の全豪制覇の瞬間をチェック

2年連続の決勝進出となったメドベデフは、GS初優勝を果たした昨年のUSオープンに続いての優勝を目指す。一方、2009年以来の全豪タイトル、史上最多となる21度目のグランドスラム優勝回数を目指すナダル。対戦成績は、ナダルが3勝1敗でリードしているが、最後の対戦は2020年のNitto ATPファイナルズ。ここでは、メドベデフが-3-6、7-6(4)、6-3で勝利している。

試合はコイントスに勝ったナダルのサーブからスタート。いきなりデュースとなるが、キープに成功する。一方、メドベデフはサーブでナダルを崩してキープ。まずは両者キープのスタートとなる。ラリーでナダルのバック側に集めるメドベデフ。すると、ナダルサーブの第3ゲーム、2度ブレークポイントを迎えたが、短いスライスでミスを誘うとフォアハンド・ウィナーを決めてキープに成功する。しかし、第5ゲームで0-40とまたもピンチに。ここでメドベデフにリターンを深く打たれて、返球がオーバー。メドベデフがブレークに成功する。早めに取り返したいナダルだが、メドベデフはファーストサーブが好調。チャンスを握らせない。逆にナダルは、ファーストサーブの確率が上がらず。第7ゲームでもブレークされ、メドベデフが第1セットを6-2で奪取した。

第2セットに入ってもファーストサーブの確率が上がらないナダル。それでも、なんとかキープしていくと、第4ゲーム、40本に及ぶロングラリーをドロップショットで決めて15-40と初めてブレークチャンスを握る。続く1本は凌がれたものの、メドベデフのミスでブレークに成功。3-1とする。
第7ゲーム、メドベデフにブレークバックを許したが、続く第8ゲーム、ナダルはリスクを犯してショットを放っていくと、再びブレークに成功。5-3としてサービング・フォー・ザ・セットを迎えたが、なんとここでブレークバックされてしまう。

そのまま、タイブレークに突入。2本ずつミニブレークを奪い合ったまま進み、6-5でメドベデフがセットポイントを握ると、12ポイント目、ネットに出たナダルにパッシングショット! これが決まって7-6(5)でセットを連取した。

第3セットは、キープが続く展開に。先にチャンスを握ったのはメドベデフ。第6ゲーム、ナダルの2本のミス、ジャックナイフでのダウン・ザ・ライン・ウィナーを決めて0-40とトリプルブレークポイントを迎える。しかし、ここはナダルが3本凌いでデュースに持ち込むと、最後は21本のラリーを制してキープに成功。すると第9ゲーム、ナダルにチャンスが。15-40とすると1本凌がれたが、ネットに出てきたメドベデフへのパッシングショットが決まってブレークに成功。続く第10ゲームをキープして6-4で第3セットを奪取する。

第4セットは、リターン側がチャンスを作る展開に。第2ゲーム、12ポイントの末にキープしたナダルは、第3ゲームでブレークに成功。しかし、続くゲームでメドベデフがすぐにブレークバックされてしまう。

メドベデフサーブの第5ゲームはロングゲームに。デュースのあと、アドバンテージを握ったメドベデフだが、ベースラインからのスマッシュをフレームに当たり、オーバーに。ナダルはドロップショットをうまく使ってブレークに成功3-2とする。
第8ゲーム、ナダルは15-40とピンチを迎えたが、フォアハンドを武器に凌いでキープ。すると続くゲーム、ブレークチャンスを迎えたが、あと1本は奪えず。しかし、続く第10ゲームをキープして6-4。第4セットを奪って、勝負を第5セットに持ち込む。

ファイナルセットは、疲労がある中、両者共に質の高いプレーをしてキープで進んでいく。第5ゲーム、ナダルが2度目のブレークチャンスを握ると、ラリーの8打目。ナダルがダウン・ザ・ラインにフォアハンドを放つとライン上に落ちてウィナーに。先にブレークに成功して3-2とする。しかし、続く第6ゲームは、メドベデフが粘り、13分38秒のロングゲームに。3度のブレークポイントを握られたものの、18ポイントの末にキープに成功する。

第8ゲームをキープし、5-3としたナダル。サービング・フォー・ザ・チャンピオンシップの第10ゲームだが、ダブルフォールト、ネットなどミスが出てブレークされてしまい、5オールに。それでも、第11ゲームでブレークに成功したナダル、2度目のサービング・フォー・ザ・チャンピオンシップを確実にキープして7-5。2度目の全豪制覇を成し遂げた。



■全豪オープン2022
日程/2022年1月17日(月)〜30日(日)
開催地/オーストラリア・メルボルン:メルボルンパーク
賞金総額/7,500万豪ドル(約62.7億円)
男女シングルス優勝賞金/287.5万豪ドル(約2.3億円)
サーフェス/ハード
試合球/「ダンロップオーストラリアンオープン」

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