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2022.02.06

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元US覇者デルポトロ、復帰戦で引退の可能性を告白 「お別れのあいさつになるかもしれない」[アルゼンチン・オープン]

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写真提供:ゲッティ イメージズ

「私のヒザは悪夢のような状態になっている」と明かしたデルポトロ

現地2月5日、ファン・マルティン・デルポトロ(アルゼンチン/同757位)は、復帰戦となる「アルゼンチン・オープン」(アルゼンチン・ブエノスアイレス/2月7日〜13日/ATP250)の記者会見に臨み、同大会が現役最後の大会になるかもしれないと語った。

【動画】デルポトロが投稿したドキュメンタリー番組の告知動画がこちら

記者会見の冒頭、デルポトロは、「会見を始める前に、しゃべりたいことがあるんだ。この日のために、多くの時間を費やし悩み、想像してきた。みんなが私の復帰を期待しているのはわかっている。これは復帰というより、お別れのあいさつになるかもしれない」と復帰戦が最後になるかもしれないとコメント。

続けて「続けたい気持ちもあるけれど、私のヒザは悪夢のような状態になっている。何年も前から、いろいろな医師とさまざまな治療を試してきた。でも、まだ解決策は見つかっていない。“さよなら”を言う機会もなく引退するなんて想像もしていなかったけど、それを告げるなら(地元の)ブエノスアイレスほどふさわしい大会はないと思う。数週間後、私の将来がどうなるかはわからないが、33歳の人間として、痛みなく生きていきたいという思いがある。難しい決断ではあるけれど、はっきりさせたかった」と語った。

2005年プロ転向を果たしたデルポトロは、強烈なフォアハンドを武器に活躍。2009年USオープンでは、決勝でロジャー・フェデラー(スイス)を倒してグランドスラム初制覇を果たしたほか、ツアーで22勝をあげている。さらにロンドン五輪で銅メダル、リオデジャネイロ五輪で銀メダルを獲得し、2016年にはアルゼンチンのデビスカップ優勝にも貢献した。

2018年8月に、自己最高の3位をマークしているデルポトロ。しかし、その2ヵ月後に右ヒザ膝蓋骨を骨折してしまう。その後、一旦復帰を果たしたものの、2019年6月に同じ箇所を痛めて2020年に再手術。それでも、回復具合が思わしくなく、昨年3月にアメリカ・シカゴで4度目となる手術を受けている。術後3ヵ月で練習を再開すると、年末には「ブエノスアイレスで復帰をして、さらにリオ(ATP500リオ・オープン/2月14日〜20日開催)でプレーできたら、とても特別だなと思っています」と表明。先週、両大会からワイルドカード(主催者推薦)を得ていた。

今回の「アルゼンチン・オープン」は、2019年6月のATP500ロンドン大会以来、約2年8ヵ月ぶりのツアー復帰となる。1回戦では、同じアルゼンチンの第6シード、フェデリコ・デルボニス(同41位)と対戦することが決まっている(デルポトロの1勝0敗)。

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