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2022.02.25

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キリオスがSNSに3年前の苦しかった当時の思いを綴る「当時は最も暗い時期だった」

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当時の苦しい思いを明かしたキリオス

2月24日、ニック・キリオス(オーストラリア/世界ランク137位)が、3年前の写真を投稿。当時の苦しい思いを綴った。

【SNS】「自傷行為がある」と明かした写真と共に思いを綴ったキリオスの投稿がこちら

2019年11月、うつ病であることを告白しているキリオスは、「3年前の全豪オープンでの僕だ。ほとんどの人は、僕が精神的に大丈夫だとか、人生を楽しんでいると思うかもしれないが、当時は最も暗い時期だった。僕の右腕には自傷行為がある。自殺願望があり、何百万人もの前でプレーすることはおろか、ベッドから出ることもできないほどだった。孤独で、憂鬱で、ネガティブで、アルコールやドラッグを乱用し、家族や友人を遠ざけていた。誰にも相談できないし、誰も信用できないような気分だった。心を開かず、愛する人に寄りかかることを拒み、ただ前向きになるために少しずつ自分を追い込んでいった結果だった」と、当時は暗いトンネルをさまよっているような状況だったと綴った。

さらに、同じ境遇にいる人に向けて、「日々の生活が非常に疲弊し、不可能に思えることがあることは承知している。心を開けば、弱さや怖さを感じるかもしれないと思うのもわかる。でも、大丈夫。あなたは一人ではないよ」とエールを送った。

「僕は、そのポジティブなエネルギーが決して現実にならないかのように思えた時を経験してきた。どうか、一人でいると思わないでほしい。もし、誰にも相談できないと感じたら、僕はここにいるし、手を差し伸べるから。僕は自分自身を完全に好転させたと自負しているし、何事に対してもまったく違った見方をしている。みんなも、自分の可能性を最大限に発揮して、笑顔で過ごしてほしい。人生は美しいものなんだ」と呼びかけている。

先日の全豪オープンでは、同胞のタナシ・コキナキスと共に、オーストラリア人ペアとして25年ぶりの全豪ダブルスで優勝。大観衆を前に見せるプレーで大会を盛り上げたキリオス。ここに至るまでは、長い道のりだったようだ。

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