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2022.03.24

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大坂なおみ、涙の敗戦を糧に初戦快勝「あり得るんだと覚悟を決めた」[マイアミ・オープン]

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Photo by Getty Images

大坂なおみ「考え方を変える必要があった」

現地3月23日、「マイアミ・オープン」(アメリカ・マイアミ/WTA1000)シングルス1回戦で大坂なおみ(フリー/世界ランク77位)は、アストラ・シャルマ(オーストラリア/同96位)に6-3、6-4で勝利。ヤジを浴びせられ、涙を流したインディアンウェルズ大会から「こういうこともあり得るんだと覚悟を決めていた」と語った。

【動画】大坂なおみ、世界96位に快勝で初戦突破! マッチハイライト

この日の試合、大坂はラリーで主導権を握り、シャルマを圧倒。ブレークポイントを握られることなく、各セット1度ずつ相手のサービスゲームを破って快勝した。

試合後の会見で「今日の試合は、とてもうまくいったと思う。とにかく一球一球を大切にすることに集中できたし、すべてのポイントでファイトすることができた。2セットで勝てて良かった」と満足のいくプレーができたと語った。

前週行われたWTA1000インディアンウェルズ大会では、2回戦で観客からヤジを浴びせられ、涙を流した大坂。「今日は調子が良かったわ。インディアンウェルズでの状況を振り返ってみると、自分でもそう思う。罵声を浴びたことがなかったの。ブーイングはあるけど、直接的に言われることはなかった」と未経験のことに動揺を隠しきれなかったという。

だが、この日の試合を迎えるにあたって、「今はもう大丈夫。試合前にこういうこともあり得るんだと覚悟を決めていた。ちょっと考え方を変える必要があったんだと思う」と、うまく対応できたとした。

さらに「言っていいのかわからないけど、インディアンウェルズの後、セラピストに相談し始めたの。(記者会見を拒否した昨年の)全仏オープン後の1年くらい経ってね。彼女は戦略やいろいろなことを教えてくれ、それがどれだけ役に立つか実感している。周りにそういう風に言ってくれる人がいて良かった。プロに5%でも助けてもらえるなら、それだけでも価値がある」と、自分の考え方だけでなく周りの人のサポートもあって、今日のようなプレーすることができたとした。

試合後のオンコートインタビューでは、「何が起こっても気にしないようにしたかった。前の試合は最高の思い出ではない。自分がここに立ち、戦えることを証明したかった」と語っていた。また一歩成長した大坂は、2回戦で第13シードのアンゲリーク・ケルバー(ドイツ/同15位)と対戦。実績ある選手に対し、どのようなプレーを見せるか楽しみだ。

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