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2022.04.04

選手情報

シフォンテクが新世界No.1に「約束できないけどベストを尽くしたい」

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写真提供:ゲッティ イメージズ

ポーランド人選手として初の世界ランク1位に

4月4日、WTAは世界ランキングを更新。「BNPパリバ・オープン」、「マイアミ・オープン」を制するサンシャインダブルを達成したイガ・シフォンテク(ポーランド)が初の世界ランキング1位となった。ポーランド人選手としては初めて。

【動画】“新世界ランク1位”シフォンテクのサンシャインダブルをチェック

「マイアミ・オープン」開催期間中の3月23日に、当時世界ランク1位だったアシュリー・バーティ(オーストラリア)の現役引退を発表。繰り上げでの1位ということもあって、シフォンテクは同26日、SNSで1位になることに対し、「今のところ…それはシュールな感じがします」と綴っている。

マイアミ大会後に行われたWTAのインタビューでは、「アッシュ(バーティ)が最高のテニスできる選手だとわかっているので、最初は100%満足できるものではありませんでした。彼女と対戦するときは“もっともっと上達しないと”と感じさせてくれる相手でしたし。彼女は、この時代に1位になるべき選手だったと思います。そして、彼女の存在は上達するためのモチベーションになっていました。数年後には、自分にも(No.1になる)可能性があるかなとは思っていました。こういうことになり、自分にその資格があるとは思えませんでした。まだ私は若い(20歳)ので。ただ、私は適切な時に適切な場所にいたというだけ。アッシュが引退を発表した時、2位になって3日目でしたから。でも、マイアミではいいプレーができていたので、頑張ろうと思っていました」とも答えている。

今シーズンは26勝3敗。連勝記録を17に伸ばして「カタール・オープン」、「BNPパリバ・オープン」、「マイアミ・オープン」とWTA1000を3大会連続優勝しているのは、見事としか言えない。その強さの秘密の一つが、マイアミ大会決勝の大坂なおみ(フリー/同35位)でも見せた攻撃的なリターンにある。4月4日時点でのリターンゲームでのゲーム奪取(ブレーク)率は54.2%。2位シモーナ・ハレプ(ルーマニア/同20位)の48.7%に大差をつけてのぶっちぎりでの1位である。

そのリターンについて、シフォンテクは「リターンでは、リアクションと動きが重要なのです。動きは、自分が心地よく動けているかどうか。今年は少し速くなったような気がしています。それと単に返すだけでなく、主導権を握れるようになった気がします。それが、唯一言えることですね。他のことは秘密です(笑)」とこれまで以上に主導権を握れるようになってきていると感じると明かしている。

テニスは、これからクレーコート・シーズンに突入する。シフォンテクといえば、19歳で出場した2020年全仏オープンでのノーシードからの優勝が思い起こす。

「(クレーコートは)本当にエキサイティングです。クレーコートでプレーする方が常に快適だと感じているので。実際、ハードコートよりもさらにいろいろな球種が打てるような気がします。ただ基本的に、自分の結果がどうであろうと気にしないようにしています。プレッシャーがかかることは分かっている。今までそういう状況になったことがないから、うまく対処できるかどうかは約束できないけどベストを尽くしたいと思っています」

得意とするサーフェスだけに、本人も楽しみであるようだ。“世界ランク1位”、それはとてつもないプレッシャーとなるかもしれないが、今こそ一気に成長できる時でもあるはず。まずは1位で迎える初のクレーコート・シーズンでどんなプレーを見せてくれるのかを楽しみにしたい。

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