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2022.04.07

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元世界5位のツォンガ、全仏OPを最後に現役引退「体が“これ以上は無理だ”と言っている」

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ツォンガ「コートでテニスプレーヤーとしてのジョー・ウィルフリード・ツォンガを終わらせたい」

4月6日、元世界ランク5位のジョー・ウィルフリード・ツォンガ(フランス/世界ランク220位)が今年の全仏オープン(フランス・パリ/5月22日~6月5日)を最後に引退することを自身のSNSで発表。ファンとともに「最後のスリルを一緒に味わいたい」と綴った。

【動画】ファンを魅了し、愛されたツォンガが全仏OPで引退を発表

「大きな感動とともに、次の全仏オープンでプロとしてのキャリアを終える決断をしたことを発表する。多くの素晴らしい瞬間、多くの喜びを多くの人々と分かち合えた。みんなと最後のスリルを一緒に味わいたい。詳細は今週末のモンテカルロの記者会見で話す」と、自身のSNSで引退を発表したツォンガ。

投稿された動画の中では、「頭では“まだプレーできるよ”と言いながら、同時に体が“これ以上は無理だ”と言っている」とし、フィジカル面が追いつかなかったという。

最後の試合をシーズン終盤の「ロレックス・パリ・マスターズ」でなく、全仏オープンを選んだことについては、「ローランギャロスは僕のキャリアのすべてをもっともよくあらわしている大会だから」とし、「自分が選択した瞬間、コートに出られた瞬間にやめなければいけないと思ったんだ。コートでテニスプレーヤーとしてのジョー・ウィルフリード・ツォンガを終わらせたかった」と夫婦で話し合った決断だとした。

ツォンガは2004年にプロ転向し、ツアー通算18度のタイトルを獲得。2008年の全豪オープンではノバク・ジョコビッチ(セルビア)に敗れたものの準優勝で、全仏オープンとウィンブルドンでは2度の準決勝に進んでいる。また、2012年のロンドンオリンピックでは男子ダブルスでミカエル・ロドラとともに銀メダルを獲得。2017年の国別対抗戦デビスカップではフランスの優勝に貢献した。

しかし、近年はケガに悩まされ、ランキングは220位まで下降。昨シーズンはツアーで1勝しか挙げていなかった。

最後の大会としている全仏オープンだが、昨年大会では1回戦で西岡良仁(ミキハウス/同89位)と対戦し、4-6、2-6、6-3、6(5)-7で敗戦。新型コロナウイルスの外出制限により観客が試合途中で退出を強いられ、最後までプレーを見せることができなかった。

「大会までに体調を整え、この大会でいつも通りの自分になれるようにしたい。僕はいつも高い目標を掲げて、自分ができることをやろうとしている。僕にとって、これは最後の機会になる」としたツォンガ。フランスのファンに最後の勇姿を見せつけてほしい。

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