close

2022.04.14

選手情報

将来のスター候補の対戦は21歳コルダに軍配! 前々週優勝の18歳アルカラスを下し3回戦進出「とてもトリッキーだった」[ロレックス・モンテカルロ・マスターズ]

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

SHARE

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

Photo by Getty Images

コルダ、アルカラス「今後2、3年で倒すのは難しくなるだろう」

現地4月13日、「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(モナコ・モンテカルロ/ATPマスターズ1000)シングルス2回戦が行われ、セバスチャン・コルダ(アメリカ/世界ランク42位)が、第8シードのカルロス・アルカラス(スペイン/同11位)を7-6(2)、6(5)-7、6-3で下し、3回戦進出を果たした。

【動画】コルダの完璧なカウンターショット!&アルカラス戦マッチハイライト

21歳のコルダと18歳のアルカラスは、昨年の「Next Gen ATPファイナルズ」(イタリア・ミラノ/室内ハード)の決勝で対戦。その際は、アルカラスがストレートで快勝し優勝を決めている。この日の試合は、アルカラスが得意とするクレーコート。コルダは不利なのではないかと思われたが、勝利への執念が一歩上回った。

第1セットはブレーク合戦となり、コルダは第9、第11ゲームとブレークされ、サービング・フォー・ザ・セットを握られてしまう。だが、ここでラリー戦を制してブレークバックをし、タイブレークへ。ミスをなくしたコルダが2度のミニブレークを奪い、第1セットを先取した。

第2セットも2度ずつブレークし、再びタイブレークに突入。ここはアルカラスが意地を見せて試合は最終セットにもつれた。拮抗した試合展開の中、コルダは最終セット第1ゲームでブレークを許してしまう。

それでもコルダは落ち着いてプレー。第4ゲームでコートを広く使い、アルカラスを動かし、ミスを引き出してブレークバックに成功。直後の第5ゲームでは3度のブレークポイントをしのぐと、第8ゲームで手にしたワンチャンスをものにしてリードを奪う。5-3で迎えたサービング・フォー・ザ・マッチもきっちりサービスキープし、3時間2分の激闘の末に勝利を手にした。

この日は、風が強く難しいコンディションだった。コルダも「とてもトリッキーだったね。プレー中はトルネード状態になって、何が起こるかわからなかった」と言うが、「ただ自分を信じて、攻め続けたんだ。最終的には自分のプレーに満足しているよ」と難敵から白星を挙げたことを喜んだ。

前々週の「マイアミ・オープン」(アメリカ・マイアミ/ATPマスターズ1000)を史上最年少18歳11ヵ月で優勝したアルカラスについては、「彼はすべてができる。スピードはあるし、サーブ、フォアハンド、バックハンド、ボレーもうまい。できないことは何もないんだ。メンタルもフィジカルも強い」と、これからのテニス界において最大のライバルになるだろうとコメント。

「とてもタフな相手で、今後2、3年で倒すのはとても難しくなるだろうね。お互い良いテニスがたくさんできることを願っているよ」とした。

敗れたアルカラスは、ハードコートである「マイアミ・オープン」優勝から10日足らずで初戦を迎え、クレーコートに順応しきれていなかったように思えた。それでも男子テニス界の将来を担う2人の若きスターがこれからどのような活躍を見せてくれるだろうか。

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録