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2022.04.18

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チチパスが史上6人目となる大会連覇「2倍特別なものになった」[ロレックス・モンテカルロ・マスターズ]

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Photo by Getty Images

チチパス、勢いあるダビドビッチ・フォキナ下し今季初優勝

現地4月17日、「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(モナコ・モンテカルロ/ATPマスターズ1000)シングルス決勝が行われ、第3シードのステファノス・チチパス(ギリシャ/世界ランク5位)が、アレハンドロ・ダビドビッチ・フォキナ(スペイン/同46位)を6-3、7-6(3)で下し、大会2連覇を達成した。

【動画】チチパス、現役選手ではナダルに次いで2人目のモンテカルロ大会連覇! 決勝ハイライト

両者の対戦はこれまで2度あり、いずれもチチパスが勝利。直近では、今年2月の「ABNアムロ世界テニス・トーナメント」(オランダ・ロッテルダム/ATP500)1回戦で対戦し、7-5、6(1)-7、6-4のフルセットでダビドビッチ・フォキナを下している。

3度目の対戦となったこの日の試合、ダビドビッチ・フォキナはキャリア初のツアー決勝だったが、2回戦でノバク・ジョコビッチ(セルビア/同1位)を破ってきた勢いそのままに、力強いショットをライン際に、そして相手のポジションを見て、冷静にドロップショットを決めてリードを奪う。

だが、前年覇者のチチパスは冷静。第4ゲームですぐさまブレークバックすると、ダビドビッチ・フォキナのストロークに粘り強く対応してミスを誘うと、第8ゲームで2度目のブレーク。サービング・フォー・ザ・セットとなった第9ゲームをラブゲームでキープし、第1セットを6-3で奪う。

勢いに乗ったチチパスは、第2セットでも先にリードを奪うも、ビハインド時に集中を高めるダビドビッチ・フォキナを前にリードを守れず。それでもタイブレークでは、安定したプレーで3度のミニブレークに成功すると、最後はチチパスが放ったバックハンドのパッシングショットに、ダビドビッチ・フォキナがダイビングボレー。わずかにラインを割り、チチパスがツアー通算8勝目となる大会2連覇を達成した。

試合後、チチパスは「前代未聞で、初めてのことだよ。今年は観客を巻き込むことができて、とてもいい気分だ。去年より少し盛り上がったかな。もちろん、ファンの声援を受けて緊張もしたが、最後にたくさんのファイトをして締めくくることができて、いろいろな意味で2倍特別なものになったよ」とコメント。

続けて、「きれいな勝ち方や美しいテニスをするのではなく、すべてのポイントでハードワークする。僕の好きな言葉で言えば、限界を超えていくということ」と、勢いのあるダビドビッチ・フォキナに対して、粘り強く戦うことができたと語った。

1968年に始まった今大会の連覇は、過去にラファエル・ナダル(スペイン/2005-12年、2016-18年)、ファン・カルロス・フェレーロ(スペイン/2002-03年)、トーマス・ムスター(オーストリア/1995-96年)、ビヨン・ボルグ(スウェーデン/1979-80年)、イリ・ナスターゼ(ルーマニア/1971-73年)の5人が達成。いずれも全仏オープンを制しており、チチパスは「とても励みになるよ。この記録をもっと良いものにしないとね(笑)」とした。

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