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2020.03.17

ジュニア選手

[富士薬品セイムス ワールドチャレンジプログラム] 小林杏菜、大きな糧となる初めての「グレード1大会出場」

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3月2日からのタイ・ノンタブリー大会、3月10日からのマレーシア・サラワク大会に出場した小林杏菜(海の中道M&T)は、初めてITFジュニアグレード1*大会への本戦出場を果たした。今回の遠征で30ポイントを獲得し、自身最高の887位までランキングを上げている。


日本で最もグレードの高いジュニア大会は、ご存じ「大阪市長杯2019世界スーパージュニアテニス選手権大会」である。こちらはグレード1の一つ上で最高レベルのグレードAだが、それを除けば国内では、ジャパンオープンジュニアのグレード2が最高。日本では、グレード1大会がないため、グランドスラムジュニアなどのグレードA大会に出場するためには、海外遠征しなければ道は開けない。その海外遠征を何度もとなれば、出費もかなりのもの。テニスに集中できる環境を提供する「富士薬品セイムス  ワールドチャレンジプログラム」のサポートは、その点でも非常に大きい。



初めてのITFジュニアグレード1大会でポイントを獲得した小林選手。自己最高ランキングを更新した

ジュニアの世界トップと言ってもいいテニスを肌で感じた小林は、率直に「これまで対戦していた選手たちとは違いました。みんな身長も大きいし、パワーもすごい。レベルが高いと感じました」と感想を語った。特に大きな経験となったのは、ノンタブリー大会の予選通過である。予選初戦で地元選手に6-0、6-0のダブルベーグル勝利。迎えた予選決勝は、同い年のキム・ユジン(韓国)と対戦する。キャリアハイ394位のキムを相手に、7-5、6-4で勝利した。この試合は、スコア以上にタフなものだった。「長い試合となり、精神的にもキツかったけれど、我慢してしっかり勝つことができてよかった」と小林。「自分もキツかったけど、精神的にも強くない相手だったので、なるべくサイドアウトしないように、ベースラインに向けてしっかり打つように集中しました。それが勝利につながったと思います!」と振り返った。ちなみに、現地の気温は40度近く、加えて多湿というから、1試合プレーするだけでも大変な中、接戦をものにしたわけだ。

しかし、本戦ではノンタブリーでは初戦負け、サラワクでは2回戦敗退という結果となってしまった。いずれも「サーブで圧倒されてしまう」展開から挽回することはできなかったという。「けっこう力負けしてしまうことがある」と悔しそうに語った小林。それでも「遠征中、集中してトレーニング、練習ができることで、プレーが良くなってきていると感じています。特にフォアハンドで積極的に行けた時は、自分の展開にできるようになってきた。シード選手とも、しっかりラリーができるようになりました」と手応えも感じている。やはり海外遠征でしか得られないものというのがあるのだ。



課題とともに手ごたえをつかんだ小林選手(左)

今回の遠征を振り返り、「もっともっとサーブを強化する必要があります。基本的な体力を鍛え直したい。ストロークでも毎回、しっかり体重を乗せなければいけないというのが課題です」と語った小林、実は今回の遠征は3年間サポートを受けた「富士薬品セイムス ワールドチャレンジプログラム」の最後の遠征となった。 集大成となる遠征で、初のグレード1出場。その経験は、今後のプレーヤー人生において、非常に大きなものとなるはずだ。

*ITFジュニア大会は、A、1(B1)、2(B2)、3(B3)、4、5と6つ(細かく分けると9分類)のグレードに分かれていて、グレードが上がるほど獲得ポイントも高くなる。最もポイントが得られるグレードAは、グランドスラムジュニア、ユースオリンピック、ITFツアーファイナル、大阪市長杯2019世界スーパージュニアテニス選手権大会など9大会のみ。ジャパンオープンジュニアはグレード2、日本でつまりグレード1の大会に出場することはできない=海外大会に遠征しないとポイントが得られないため、グレードA大会出場は非常に難しくなる



写真提供=富士薬品セイムス ワールドチャレンジプログラム

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