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2022.06.01

選手情報

18歳ガウフが同胞スティーブンスを破りグランドスラム初の4強! 「目の前のボール以外、何も見ていない」と集中[全仏オープン]

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ガウフ、冷静な試合運びで先輩のスティーブンスを下す

現地5月31日、「全仏オープン」女子シングルス準々決勝が行われ、第18シードのココ・ガウフ(アメリカ/世界ランク23位)とスローン・スティーブンス(アメリカ/同64位)が対戦。ガウフが7-5、6-2で下し、グランドスラム初の4強入りを果たした。

【動画】18歳のガウフ、先輩・スティーブンスを破りグランドスラムで初めて準決勝へ マッチハイライト

昨年に続いて準々決勝進出を果たしたガウフは、ここまで失セット0と順調に勝ち上がり。とはいえ、ダブルスでも勝ち上がっており、この日の試合が7試合目となった。

相手は、同じアメリカのスティーブンス。2017年にUSオープンを制しており、2018年の全仏オープンでは準優勝とクレーコートでも実績を残している強敵だ。

第1セット、先にブレークしたガウフはスティーブンスのスーパーショットが続いて追いつかれてしまう。だが、6-5の第12ゲームでスティーブンスがチャンスボールをミス。ガウフが3本のブレークポイントを生かして、7-5でセットを奪う。

続く第2セットでは第1ゲームでブレークを許したガウフだが、この日のスティーブンスはショットが安定しない。ガウフは攻め急がず、冷静にラリーを組み立て、4度あったスティーブンスのサービスゲームをすべてブレーク。6-2で締め、グランドスラム初の4強の座を手に入れた。

同日にはジェシカ・ペグラ(アメリカ)と組んで出場しているダブルス準々決勝でも勝利したガウフ。「とてもハッピーな気分ね。シングルスもダブルスも自分のレベルには満足している」と語った。

初挑戦となるシングルス準決勝については、「正直、別の試合だと思っているわ。去年はゴールを見ていたのに、今は目の前のボール以外、何も見ていないような気がする。だから、次の試合も同じように望みたい」と目の前の一球に集中。「結果を気にするのは当然だけど、同時に気にしないように。自分の力を出し切ったなら、動揺することはないわ」と意気込んだ。

単複で4強入りを果たしたガウフだが、計8試合を戦うタフなスケジュールをこなしている。それでも「オフシーズンの間にとても多くのトレーニングをしたわ。シングルスとダブルスの両方で100%の力を発揮できないと感じたらダブルスは出ないかもしれない。でも、最後まで100%出し切れる気がする。ジュニアの時は1日3試合もやっていたから慣れているわ。だからこんなの軽いものよ」と十分な余力はあるようだ。

準決勝でガウフは、前哨戦から10連勝を飾っているノーシードのマルチナ・トレビザン(イタリア/同59位)と対戦する。


■全仏オープン2022
日程/2022年5月22日(日)〜6月5日(日)
開催地/フランス・パリ:ローランギャロス
賞金総額/4,360万ユーロ(約59億円)
男女シングルス優勝賞金/220万ユーロ(約3億円)
サーフェス/クレーコート

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma