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2022.06.08

選手情報

全仏優勝のナダル、慢性的な痛みを抱える左足の最初の治療が行われたとスペインメディアが報じる

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ナダル、左足の痛みを取り除くことができるか

現地6月7日、全仏オープンで14度目のタイトルを獲得した世界ランク4位のラファエル・ナダル(スペイン)が、スペイン・バルセロナに到着。松葉杖をついて姿を現し、ファンにサインや写真撮影に応じるとともに、左足の最初の治療が行われたとスペインメディアが報じている。

【動画】松葉杖をついたナダルがファンにサイン&写真撮影の対応

昨シーズンから左足の慢性的な痛みを抱え、引退寸前まで追い込まれていたというナダルだが、今年最初のグランドスラムとなった全豪オープンで優勝。開幕から20連勝を飾った。その連勝が止まったのが、3月の「BNPパリバ・オープン」。肋骨の疲労骨折により、約1ヵ月半の休養を余儀なくされると、今度は左足の痛みが増し、全仏オープン前哨戦の「BNLイタリア国際」では足を引きずりながらもプレーしていた。

そんな中、ナダルは主治医を帯同させて全仏オープンを迎え、順調に勝ち上がる。4回戦でフィリックス・オジェ・アリアシム(カナダ/同9位)との4時間21分にも及ぶ熱戦をものにすると、準々決勝では世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)を、準決勝でアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/同3位)を下して、決勝に進出。グランドスラム初制覇を狙う、キャスパー・ルード(ノルウェー/同6位)を寄せ付けず、14度目の優勝を飾って見せた。

優勝会見でナダルは、それまで「テニスに集中したいし、ライバルたちに敬意を払いたいから」と口を閉ざしてきた左足の痛みについて、「この2週間は極限の状態でプレーしていた。足の神経に注射をし、おかげで痛みがなくなった。でも、それと同時に感覚が麻痺する」と、リスクのある方法をとっていたことを明らかにした。

だが、これは一時的な方法に過ぎず、これから先もプレーを続けるために可能性を探っていた。その治療というのが、高周波で神経を焼いて、痛みを収めようとするもの。

ナダルは、全仏オープン決勝から2日後にバルセロナを訪れ、最初の治療を行ったという。効果があるのかどうかは数日かかるようで、その後27日に開幕するウィンブルドンの出場を決断するとスペインメディアは報じた。

果たして今回の負傷を乗り越え、ウィンブルドンのコートに立つことはできるのだろうか。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma