決勝でマレーは、今大会で復帰のベレッティーニと対戦
現地6月11日、「ボス・オープン」(ドイツ・シュツットガルト/ATP250)シングルス準決勝、元世界ランク1位のアンディ・マレー(イギリス/世界ランク68位)は、ニック・キリオス(オーストラリア/同78位)を7-6(4)、6-2で下して、今年1月のATP250「シドニー大会」以来となる決勝進出を決めた。
【動画】キリオス怒りのラケット破壊&マッチハイライト
全仏オープンを欠場し、母国イギリスのチャレンジャー大会(ベスト4)でいち早く芝シーズンをスタートさせたマレーは、今大会初戦で予選勝者のクリストファー・オコネル(オーストラリア/同116位)に6-4、6-3、2回戦で第7シードのアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン/同42位)に6-3、7-6(4)、そして準々決勝で第1シードのステファノス・チチパス(ギリシャ/同5位)を7-6(4)、6-3と3試合連続ストレート勝ちを収めている。
試合はマレーのサービスからスタート。いきなりデュースとなるがサービスポイントで凌いでキープする。一方、キリオスはサービスが好調。第2ゲームをラブゲームでキープ。まずは序盤からキープが続く展開となる。
先にチャンスを握ったのはキリオス。第7ゲーム、15-40とブレークポイントを迎える。ファーストサーブが入らず、苦労したマレーだが、先に仕掛けていってミスを引き出してあと1本を奪わせない。直後のゲーム、マレーにもチャンスが巡ってきたが、こちらもあと1本が奪えず。そのまま、タイブレークとなる。そのタイブレーク、1本ずつミニブレークを奪い合うとマレーの5-4で、キリオスのドロップショットがネットに。そのリードを守って7-6(5)でセットを先取する。
ここでトラブルが起こる。
第1セットのラストポイントを決められた直後、キリオスはラケットを破壊。すでに1度警告を受けていたため、ポイントペナルティがコールされる。0-15からスタートした第2セット第1ゲーム、キリオスは2本のダブルフォールトを犯して先にブレークを許す。これで、キリオスのイライラはさらに募る。レフェリーに対して、言葉を発し続けると今度はゲームペナルティを科されてしまう。ジャッジに納得がいかないキリオス、しばらくベンチに座っていたが、説得されてプレー再開へ。直後、すべてサービスポイントでキープすると、チェンジオーバーではベンチに座らず、早々とコート移動。冷静になろうと務める様子も伺えたが、ミスも増えてプレーに集中できない。
すると第5ゲーム、マレーがブレークに成功。2ブレークアップをキープして6-2で試合をものにした(最後、キリオスはマレーを称え、レフェリーにも握手するなど普通の状態に戻っている)。
マレーは、オンコートインタビューで「多くの浮き沈みがあったけれど進み続け、努力し続けて、ついにまた決勝に辿り着いたよ。自分がやってきた努力を誇りに思う。タイブレークでは、より安定したプレーができたと思う。第1セットの終盤は、少し安心感も生まれた」と手応えを語っている。
続く決勝は、第2シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア/同10位)と対戦する。ベレッティーニは3月、ATPマスターズ1000「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ)で3回戦敗退後、右手を手術。復帰戦となる今大会で見事決勝進出を果たしている。
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