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2022.06.18

選手情報

“エアK”など妙技を次々と披露、キリオスが圧巻のプレーで3大会連続準決勝進出 [テラ・ウォルトマン・オープン]

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写真提供:ゲッティ イメージズ

キリオスが圧巻のプレーでカレーニョ・ブスタを下す

「芝生の上では、とても快適だよ」と試合後に語ったニック・キリオス(オーストラリア/世界ランク65位)。準決勝という舞台で“エアK”など、キリオスならではの魅せるプレーも次々とやってみせた。
現地6月17日、ATP500「テラ・ウォルトマン・オープン」(ドイツ・ハレ)シングルス2回戦、ワイルドカード(主催者推薦)で出場のキリオスは第6シードのパブロ・カレーニョ・ブスタ(スペイン/同19位)に6-4、6-2で勝利し、3大会連続ベスト4入りを決めた。

【動画】“キリオス版エアK”に股抜きショットなど見せるプレーをチェック

第1セットから、キリオスはサービスゲームが絶好調。第2、第4、第6ゲームとラブゲームでキープ。その中で、エアK(ジャンプしてのフォアハンド)にドロップショットなど、キリオスらしいプレーを見せて盛り上げる。対するカレーニョ・ブスタは、粘ってチャンスを伺い、フラットで攻撃的にいき、キープしていく。先にチャンスを握ったのはキリオス。第5ゲーム、カレーニョ・ブスタのショットをことごとく返して0-40とチャンスを握ると、ネットに出てきたカレーニョ・ブスタにクロスパスを決めてブレークに成功する。

その後、カレーニョ・ブスタもキープを続けてチャンスを伺うが、好調キリオスからブレークバックのチャンスは得られず。6-4でキリオスがセットを先取する。このセット、キリオスは21本のウィナーを記録。アンフォーストエラーはわずか3本とほぼ完璧な内容だった。

これでさらに調子が出たキリオス。時速220キロのサービスエースに高速アプローチショット、ハーフボレーでドロップショット、SABR(セイバー、早めのタイミングでリターンダッシュするプレー)、アンダーサービスでエース、股抜きパスにサーブ&股抜きボレーなど、次々と見せるプレーを展開。カレーニョ・ブスタも良いプレーをしたものの、それ以上にキリオスが良過ぎて2ブレークを献上。6-2でストレート勝利を果たし、キリオスが3大会連続ベスト4入りを決めた。なんとキリオスは、試合を通じて39本のウィナーをマーク。第2セットのアンフォーストエラーはわずか1本(合計4本)という見事なプレーぶりだった。

試合後、「芝生の上では、とても快適だよ」と語ったキリオス。「今日は、全然イージーではなかったよ。彼はどんなサーフェスでも危険な選手だからね。非常にフラットなボールを打つし、どうすれば試合に勝てるかを知っている選手だ。彼はタフなプレーヤーだから、今日はサーブに気をつけなければならないと思っていたよ」と振り返っている。

続く準決勝、キリオスは第5シードのフベルト・フルカチュ(ポーランド/同12位)と対戦。今シーズン初の決勝進出を狙う。

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