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2022.07.01

選手情報

ナダル、歴代4位のグランドスラム通算307勝をマークし、11度目の3回戦進出「どんどんレベルを上げていきたい」[ウィンブルドン]

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世界107位にセットを落とすも、3-1で勝利したナダル

現地6月30日、ウィンブルドン男子シングルス2回戦、第2シードのラファエル・ナダル(スペイン/世界ランク4位)はリカルダス・ベランキス(リトアニア/同106位)と対戦。6-4、6-4、4-6、6-3で勝利し、11度目の3回戦進出を決めた。試合後、「とてもタフな試合だったよ」と相手を称えたナダルは、この勝利で歴代4位のグランドスラム通算307勝(41敗)となった。

【動画】ナダルが見せたスーパープレー&マッチハイライトをチェック

3年ぶりのウィンブルドン出場となったナダル。その1回戦、フランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン/同41位)戦では苦しみながらも3-1で勝利。「とてもタフで強い選手だった。特に難しい初戦に勝ててうれしい」と勝利を喜んだが、今日の試合も簡単なものではなかった。

試合はナダルのサービスゲームからスタート。まずは危なげなくキープする。続いてベランキスのサービスゲームに。ベースライン上に留まって早いテンポで、オープンコートにきっちり配球してキープする。
“いつナダルがブレークするのか?” と誰もが思っていたはず。しかし、コースを隠しながら、ナダルのパワフルなボールをしっかりスイートエリアで捕らえて返していくベランキスに対して、第8ゲームまでブレークチャンスを作れない。そのチャンスも活かすことができず。このまま、タイブレークかと思われたが、第10ゲーム、ベランキスが2本のショットミス、ダブルフォールトで15-40とピンチを迎える。1本凌いだものの、続くポイントでショットがネットとなり、ナダルが6-4でセットを先取する。

続く第2セット、先にブレークしたのはベランキス。第3ゲーム、ナダルの連続ミスで0-40となると、1本では決められなかったが、両手バックでダウン・ザ・ラインに強打。これをナダルが返せず、ブレークに成功する。それでもナダルは第6ゲームでブレークバックに成功すると、第1セット同様に5-4で迎えたリターンゲームでもブレークに成功。セットを連取する。

普通の選手ならストレートで終わる試合。しかし、ベランキスは第3セット第1ゲームでナダルから再びブレークに成功。その後、ナダルにブレークポイントを与えずに、6-4でセットを取り返す。175cmという小柄な選手がナダルに対して善戦ということでセンターコートの観客も盛り上がる。

それでも、ナダルを相手に集中力を保ち続けるのは簡単なことではない。第4セット第2ゲーム、ベランキスの攻めのショットが連続ミスとなって、ナダルが先にブレークに成功する。その後もベランキスはコースを隠しながら早いテンポでオープンコートに打っていき、ナダルを苦しめたが、ブレークバックはできず。ナダルが6-3で締めて勝利した。これでナダルは、マルチナ・ナブラチロワ(チェコ)さんを抜いて歴代4位のグランドスラム通算307勝(41敗)を記録している。

「とてもタフな試合だったよ」とオンコート・インタビューで語ったナダル。「芝のコートでは毎日チャレンジだ。4セット目は個人的にも良いプレーができたと思う。特にフォアハンドで、アグレッシブに打つことができた。すべてが完璧ではないことを受け入れる必要があるし、うまくいっていない時でもポジティブでいなければならない。そういう中で、試合ごとに、どんどんレベルを上げていきたい」と語った。続く3回戦、ナダルはロレンツォ・ソネゴ(イタリア/同 54位)と対戦することが決まっている。

<グランドスラムシングルス歴代勝利数>
1位:ロジャー・フェデラー(スイス)369勝60敗
2位:セリーナ・ウイリアイムズ(アメリカ)365勝55敗
3位:ノバク・ジョコビッチ(セルビア)330勝47敗
4位:ラファエル・ナダル(スペイン)307勝41敗
5位:マルチナ・ナブラチロワ(チェコ)306勝49敗



■ウィンブルドン2022
[THE CHAMPIONSHIP WIMBLEDON]
・大会日程/2022年6月27日(月)〜7月10日(日)
・開催地/イギリス・ウィンブルドン:オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(時差8時間)
・賞金総額/4,035万ポンド(66億6,160万円)
・男女シングルス優勝賞金/200万ポンド(3億3,030万円)
・サーフェス/グラス(芝)コート
・TV中継・放送予定/WOWOW、NHK

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