close

2022.07.08

選手情報

ナダル、準決勝の棄権を決断「腹筋が切れている。今度ばかりはプレーを続けたら悪化する」<会見全文>[ウィンブルドン]

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

SHARE

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

「この状況で2試合勝つのは無理と思って判断したんだ」

Q.準決勝で勝てないと思っての決断なのか、それともプレーして悪化することを心配しての決断なのでしょうか?

「この状況で2試合勝つのは無理と思って判断したんだ。スピードを出してサーブが打てないだけでなく、サーブを打つための通常の動作ができない。自分が2試合(準決勝、決勝)に勝つことを想像してみて、目標を達成するために必要なレベルでプレーする競争力が持てない。そして、事態を悪化させる可能性が高い状態で、試合に臨みたくはない。2週間ほど前までは、足のケガで自分のキャリアは非常に厳しいと考えていた。今、その状況は良くなっている。でも、それが僕のテニスキャリアをストップさせる最も危険なことなんだ。いつも言っているように、一番大切なのは、タイトルよりも幸せだ。ここにいるためにどれだけ努力してきたか、みんなが知っているとしてもね。でも、リスクを冒してプレーして、2ヵ月、3ヵ月と競技から離れるわけにはいかない。もしそうなっていたら、僕が決めたことであり、それに耐えなければならない。とても悲しいし、とても苦しいことになってしまった」

Q.年間グランドスラムへの挑戦が終わってしまったことについては、どう考えていますか?

「いや、それは考えたこともない。日々の幸せと、日々の仕事のことだけだ。ただ、自分が本当に好きだと思うことのためにプレーするだけ。全豪では大会中、あまり問題がなかったんだ。長く休んだケガからの復帰だったけどね。全仏は精神的にも肉体的にも非常に厳しいものだった。その後は、状況が良くなってきた。でも、ここにいるという事実がどれだけこの大会を重視していて、プレーしたかったかを示している。ここでプレーするチャンスを得るために、可能な限りベストな方法を取った。準決勝に進出しているので、ここ2、3日はとてもいいプレーができていた。特に昨日は、試合の最初のほうで、とても高いレベルでプレーができたと思う。あのようなプレーができるなら、チャンスはあるだろうと感じていた」


無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録