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2022.07.30

大会情報

テニスのジュニア世界大会、“11歳以下・13歳以下の世界選手権”とも呼ばれる「ダブボウル」を紹介〈前編〉

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“11歳以下&13歳以下の世界選手権”とも呼ばれる、ジュニア世界大会「ダブボウル」について徹底紹介!

クロアチア・ドゥブロヴニクで行われる「ダブボウル」
大会の基本的情報や参加するメリット、近隣情報などを紹介!

「スムリクバボウル」に続き、クロアチアで開催されるジュニアの世界大会「ダブボウル(Dub Bowl)」。毎年7月に開催される同大会には(今年は7月11日〜17日に実施)、大会が開催されるようになった2014年以来、世界65ヶ国から1,000人以上のジュニアたちが優勝を目指し集まっている。そこで、前後編にわたって「ダブボウル」の概要や歴史、大会中に感じた外国人選手と日本人選手のプレーの違いなどについて紹介する。

【画像】「ダブボウル」の会場の様子やドゥブロヴニクの町並みなどすべての写真を見る!

U11&U13の世界大会「ダブボウル」の歴史と概要



過去の優勝者が会場内に掲示されている

「ダブボウル」は2014年からクロアチアのドゥブロヴニクで開催されるようになった、比較的新しい大会だ。とはいえ、世界中から選手が集まる貴重な大会で、6月下旬に同じくクロアチアで開催される「スムリクバボウル」と併せて参加する選手も多い。特に、アジアの国々から来ている選手は“せっかくクロアチアまで行くのだから”ということで、どちらの大会にも参加しているケースが見られた。過去の出場者としては、ラファ・ナダル・アカデミーに所属し、17歳にして世界ランキング317位をマークしたフィリピンの女子選手、アレックス・エアラが優勝している。

「ダブボウル」大会公式ホームページ

https://tenisdubrovnik.com/dubrovnik-dub-bowl/

大会の参加費用は、1選手につき100ユーロ(約1万4,000円)。ドゥブロヴニク・テニスセンターとドゥブロヴニク・テニスクラブの2会場で行われ、参加選手は総当たり戦で2〜3試合、本戦あるいはコンソレーショントーナメントで最低1試合プレーすることができる。ダブルス(トーナメント形式)に参加する場合は、さらに試合数が増える。期間は月曜日から日曜日までの7日間で、その間できるだけ長く選手がプレーし続けられるように工夫されている。


エントリーを済ませるとTシャツなどがもらえる。選手カードは常に携帯しておかなければならない

大会期間中は、初日に行われるウェルカムパーティーやムービーナイト(映画鑑賞会)、ドゥブロヴニク旧市街への訪問など、さまざまなイベントが用意されている。日によって、ピザやドーナツが振る舞われることもあった。


総当たり戦が終了した日に旧市街で行われたイベントの様子。翌日から始まる本戦とコンソレーションに備え、注意事項の説明などが行われた

大会を主催するパスコ氏は元テニス選手で、その後コーチに転身したという。大会期間中は、パスコ氏の家族が保有するアパートに滞在することも可能。希望する場合は、大会にエントリーする際に併せて問い合わせよう。

※パスコ氏についての情報はこちら

参加選手の国籍はさまざま

年齢のカテゴリーについては、男女別で11歳以下と13歳以下がある。また、それぞれシングルスとダブルスの試合が行われる。クロアチアやセルビア、マケドニアなど開催地国や近辺の国から訪れる選手が多いが、ニュージーランドや香港からの選手も参加していた。

日本からも「キッズテニス」が主催するサマーキャンプの一環で「ダブボウル」に参加している選手がいた。ニューヨーク在住の日本人も参加するなど、選手のバックグラウンドの多様性が魅力の大会だ。ダブルスでは国籍を問わず、試合相手や会場で出会った選手とパートナーになるなど、選手同士の交流が盛んに行われていた。


テニスを通じてすぐに友達ができるのも魅力。写真右の選手はロジャー・フェデラー(スイス)のコーチの名を冠したリュビチッチ・テニス・アカデミーでトレーニングしているオーストラリア人選手

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写真=山根ゆずか