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2022.09.06

選手情報

女王シフォンテク、世界108位の強打に苦戦も逆転勝利で初の8強「今の自分にとって最高の結果」[USオープン]

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シフォンテク、逆転勝ちでUSオープン初のベスト8

現地9月5日、USオープン女子シングルス4回戦が行われ、第1シードのイガ・シフォンテク(ポーランド/世界ランク1位)は、ユーレ・ニーマイヤー(ドイツ/同108位)を2-6、6-4、6-0と逆転で下し、同大会で初めての8強入り。「今の自分にとって最高の結果」と喜びを語った。

【動画】シフォンテクが1週目で見せたベストショット集&4回戦マッチハイライト

全仏オープンでグランドスラム2度目の優勝を果たしたシフォンテクは、37連勝という記録を残したものの、ウィンブルドン3回戦でそれが途切れると今大会前哨戦でも苦戦を強いられていた。

それでもグランドスラムに合わせてくるのはさすが女王。今大会3回戦までで相手のサービスゲームのブレーク率は56%。セットを落とすことなく勝ち上がってきた。だが、この日はウィンブルドンでベスト8入りを果たしているニーマイヤーの強打に苦しんだ。

第1セット第1ゲームでブレークを許したシフォンテクは、ニーマイヤーのパワフルなショット、そしてドロップショットで揺さぶられると、第7ゲームも落として2-6でセットを失ってしまう。

続く第2セットもアグレッシブなプレーをしてくるニーマイヤーに対し、シフォンテクは我慢の展開。第3ゲーム簡単なボレーをネットにかけてブレークを許したシフォンテクは、その後2度のリードを奪ったが、その度にニーマイヤーに追いつかれてしまう。それでも互いに3度ずつブレークして迎えた第10ゲーム、シフォンテクが4度目のブレークに成功して6-4でセットを奪取。

ショットの精度に苦しみながらも、ブレーク合戦となった第2セットを制して最終セットに持ち込むと、これで息を吹き返したシフォンテクは、最終セット開始からミスが連発したニーマイヤーから一気に6ゲームを連取。第1セットは13本、第2セットは17本のアンフォーストエラーを数えたが、最終セットはわずか1本と終盤にレベルを上げて逆転勝ちを収め、ベスト8入りを果たした。

「正直なところ、最初は自分のミスが減ったと思うけど、彼女もあまり攻撃的なプレーをしなくなって、ボールを入れるのが簡単になった。第1セットではブレークバックするのに失敗していたけど、第2、第3セットではそれが鍵だった」と苦戦した試合を振り返ったシフォンテク。

クレーコートを得意とするシフォンテクにとって、USオープンでは初めての8強入りとなったわけだが、「今年は試合数が多すぎて大きな興奮はないわ。でも、準々決勝進出は今の自分にとって最高の結果。今日は一番興奮している。去年よりもいい仕事ができたと思うし、これからも前に進んでいきたい」と力強く語った。

準々決勝では、地元アメリカの第8シード、ジェシカ・ペグラ(同8位)と対戦。3年前の初対戦では逆転負けを喫している相手だが、今年は2戦負けなし。ハードコートでのWTA1000マイアミでもストレートで下している。

「彼女は本当に安定していて、素晴らしい選手。タフになることはわかっているわ。このコートに合ったゲームスタイルを持っているの。だから準備しなくちゃね」と気を引き締めて戦うとした。


■USオープン2022
・大会日程/2022年8月29日(月)〜9月11日(日)
・開催地/USTAビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニス・センター(時差13時間)
・賞金総額/6,010万ドル(81億7,390万円)
・男女シングルス優勝賞金/260万ドル(3億5,360万円)
・サーフェス/ハードコート(レイコールド)
・使用球/[男子]ウイルソン「USオープン・エキストラ・デューティ」、[女子]ウイルソン「USオープン・レギュラー・デューティ」

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma