close

2022.09.07

選手情報

ルード、「必要な場所、必要なショットを打つことができた」とベレッティーニを下して初の4強! 世界1位へあと2勝[USオープン]

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

SHARE

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

ルードがUSオープンで初のベスト4

現地9月6日、USオープン男子シングルス準々決勝が行われ、第5シードのキャスパー・ルード(ノルウェー/世界ランク7位)が、第13シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア/同14位)を6-1、6-4、7-6(4)で下し、同大会で初のベスト4入り。最初の2セットは「すべてが自分の思い通りになった」と語った。

【動画】世界No.1へ一歩前進! ルードがベレッティーニを下しUSオープン初の4強 マッチハイライト

今大会、5年連続5度目の出場となったルードは、これまでの最高戦績は3回戦だったが、今年はその壁も突破。世界ランク1位も視野に入れた準々決勝では、2020年大会で敗れているベレッティーニとの対戦となった。

試合は、序盤からミスをしないルードが主導権を握る。体勢を崩されてもことごとくコートにボールを収めて、ベレッティーニのミスを誘うと、第1セットを奪って第2セットも5-1とリードを広げる。そこからベレッティーニが追い上げるも、それを跳ねのけてストレートで快勝。同大会初のベスト4に進んだ。

ルードは「最初の2セットは、予想していたよりもずっと良かった。すべてが自分の思い通りになったんだ。必要な場所、必要なショットを打つことができたし、マッテオはいつものようなレベルを発揮できていなかったと思う」と完璧な内容のテニスができたとコメント。

雨のために屋根を閉めたおかげで、会場は湿度が高く、コートが遅く感じられたことで自身の得意なストローク戦に持ち込むことができたとした。

ルードは、これまでツアー9勝を挙げており、そのうち8勝がクレーコートでのもの。ハードコートで勝てないと思われがちだが、「この1、2年でハードコートでのプレーが上達したし、今年のマイアミでは素晴らしいプレーヤーも倒して、大会の後半に進むことができると証明できたのは、自分にとって自信になった。キャリアの中でクレーを優先したり、快適だと感じているからといって、ハードコートでのプレーが嫌いだとか、いい結果が出せないというわけじゃない」と語り、本人にハードコートの苦手意識はない。

さらに、このUSオープンでも、“クレーキング”ラファエル・ナダル(スペイン/同3位)が4度制しており、また元世界ランク3位のドミニク・ティエム(オーストリア/同211位)も2020年大会で優勝と、クレーコートを得意とする選手が勝てないというわけではない。

これがルードにとっても励みとなり、「ロッカールームにあるチャンピオンズ・ウォールを見ると、この大会は(特定の選手が優勝するのではなく)いろんな選手が優勝していることがわかる。何か特別な場所なんだろうね。今年も新チャンピオンが現れる。このニューヨークなら、それが可能ということ。夢のある街だし、それが僕のプレーやモチベーションに繋がっているんだ」と、戦う上でのモチベーションになっていると語った。

今大会で優勝、もしくは決勝に進んでカルロス・アルカラス(スペイン/同4位)が準決勝までで敗れた場合には、世界ランク1位に立つこととなるルード。あと2勝としたグランドスラム制覇を成し遂げることができるだろうか。

準決勝では、第23シードのニック・キリオス(オーストラリア/同25位)を7-5、4-6、7-5、6(3)-7、6-4で下した第27シードのカレン・カチャノフ(同31位)と対戦する。


■USオープン2022
・大会日程/2022年8月29日(月)〜9月11日(日)
・開催地/USTAビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニス・センター(時差13時間)
・賞金総額/6,010万ドル(81億7,390万円)
・男女シングルス優勝賞金/260万ドル(3億5,360万円)
・サーフェス/ハードコート(レイコールド)
・使用球/[男子]ウイルソン「USオープン・エキストラ・デューティ」、[女子]ウイルソン「USオープン・レギュラー・デューティ」

【特集】USオープン2022の記事はこちら

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma