close

2022.09.08

選手情報

アルカラス、「最高の気分」と5時間15分の死闘制して4強! 深夜2時50分決着の試合を見届けた観客にも感謝[USオープン]

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

SHARE

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

アルカラス、シナーとの死闘制しグランドスラム初の4強入り

現地9月7日、USオープン男子シングルス準々決勝が行われ、第3シードのカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランク4位)が第11シードのヤニック・シナー(イタリア/同13位)を5時間15分の死闘の末に6-3、6(7)-7、6(0)-7、7-5、6-3で破り、グランドスラム初のベスト4入り。記者会見では「最高の気分」と語り、さらに「午前3時にコートで受けるエネルギーは信じられないもの」と試合を見届けた観客にも感謝した。

【動画】観客総立ち! アルカラスが魅せたスーパープレー&マッチハイライト

今季2敗を喫しているシナーとの一戦は、互いに一歩も譲らず激しいストローク戦が最初から最後まで繰り広げられ、試合が終わったのは日付も変わった深夜2時50分。大会史上最も遅い時間の試合終了だった。

試合後、アルカラスは「最高の気分だったよ。試合終盤は、限界だったし本当にタフだった。5時間15分の試合の間、フィジカル的にはとてもいい感じだったよ。僕たちがプレーしたテニスのレベルは本当に高かったんだ」と振り返った。

どちらが勝ってもおかしくない、まさに死闘ともいえる試合の中、ミスを恐れず攻撃的な姿勢を崩さなかった19歳のアルカラスと21歳のシナーは、これからの男子テニス界を担う存在。2人が見せたスーパープレーの連続は見る者を魅了し、何度も会場を沸かせた。

深夜に及ぶ試合を見届けた感謝の気持ちからか試合終了後には自身のシューズを観客にプレゼントしたアルカラス。

「グランドスラムで初めて準決勝に進出できたことはとても気分がいい。USオープンでそれができたことはもっといいね。この大会は素晴らしい。観客も素晴らしく、世界で一番だ。午前3時にコートで受けるエネルギーは信じられないもの。他の大会ではみんな自分の家で休んでいると思う。でも、彼らはコートにいて、僕のことを応援してくれたんだ。信じられないよ」と感謝の意を示した。

現地9日に行われる準決勝では、第22シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ/同26位)と対戦。「彼はラファ(・ナダル)やルブレフを破っている。彼は信じられないようなプレーをし、自身に満ち溢れている」と波に乗るティアフォーを警戒したが、頭の中はシナーとの一戦で満ちていた。「今はこの日の試合のことを考えているよ。この瞬間を楽しんでいて、準決勝のことを考えるには1日休みがある。今はチームや家族と一緒に楽しみたい」と、興奮が収まらず次の試合を考える余裕がないとした。

今大会でグランドスラム初優勝を果たすか、または決勝に進出し第5シードのキャスパー・ルード(ノルウェー/同7位)が準決勝で敗れた場合、史上最年少で世界ランク1位になる可能性があるアルカラス。あと2勝を挙げ、偉業を成し遂げることができるだろうか。


■USオープン2022
・大会日程/2022年8月29日(月)〜9月11日(日)
・開催地/USTAビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニス・センター(時差13時間)
・賞金総額/6,010万ドル(81億7,390万円)
・男女シングルス優勝賞金/260万ドル(3億5,360万円)
・サーフェス/ハードコート(レイコールド)
・使用球/[男子]ウイルソン「USオープン・エキストラ・デューティ」、[女子]ウイルソン「USオープン・レギュラー・デューティ」

【特集】USオープン2022の記事はこちら

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma