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2022.09.09

選手情報

女王シフィオンテク、世界6位サバレンカを逆転勝利で全米初の決勝進出! 決勝で世界5位ジャバーと対戦[USオープン]

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シフィオンテク、今季3連勝中のサバレンカとの接戦を制して初のグランドスラム決勝へ

現地9月8日、USオープン女子シングルス準決勝が行われ、第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド/世界ランク1位)と第6シードのアリーナ・サバレンカ(同6位)が対戦。シフィオンテクが3-6、6-1、6-4で逆転勝利を飾り、USオープンで初めての決勝進出を果たした。

【動画】世界1位シフィオンテクがUSオープン初の決勝へ! 勝利の瞬間&マッチハイライト

今季、2度目の全仏オープン制覇などツアー6勝、37連勝など一気に女王へ駆け上がったシフィオンテク。ウィンブルドンで連勝が止まり、シーズン後半戦では苦戦を強いられてきたが、今大会は4回戦で1セット落としただけと好調。準々決勝では地元アメリカ期待の第8シード、ジェシカ・ペグラ(同8位)を6-3、7-6(4)で下し、USオープンで初の4強入りを決めていた。

準決勝の相手は、2年連続の準決勝進出を果たしたサバレンカ。今季はサーブが不安定な部分も見せているが、パワフルなストロークを武器に初のグランドスラム決勝進出を狙う。

対戦成績は、シフィオンテクの3勝1敗。今季だけで3度の対戦があり、シフィオンテクが3連勝し、セットすら落としていない。

第1セット、序盤こそ硬さが見られた両者だが、徐々にペースアップ。第3ゲームでサバレンカの強烈なリターンでピンチを迎えると、シフィオンテクはフォアハンドのミスでブレークを許す。直後のゲームでブレークバックに成功したものの、第5ゲームでサバレンカにストローク戦で押し込まれてサービスキープができない。再びリードを許したシフィオンテクは、1ブレーク差を追いかけたが、守備に回されて第9ゲームもブレークされ、6-3でサバレンカが第1セットを奪った。

セット間にトイレットブレークを取って切り替えたいシフィオンテクは、第2セットから一変。動きが軽やかになり、サバレンカのショットを下がらずにさばいていく。第1ゲームをラブゲームでブレークし、さらにリターンゲームでプレッシャーをかけたシフィオンテクは、第5、第7ゲームも破って6-1でセットを奪い返す。

試合は最終セットへ突入。今度はサバレンカがトイレットブレークを取って一息入れる。どちらが勝ってもUSオープンで初の決勝の舞台。1ゲーム、1ポイントの重みが増してくる。

運命の最終セット、先にリードを奪ったのはサバレンカ。第1ゲームでシフィオンテクのミスが重なり、0-40のチャンスを生かしてブレークに成功する。シフィオンテクもショットの質を上げて第4ゲームでブレークバックしたが、直後の第5ゲームで強烈なショットを放ったサバレンカが、優位な展開を作ってブレークして流れを渡さない。

それでも勝利が近づいてきた4-3で、プレッシャーのかかるサバレンカはファーストサーブが入れることができず、シフィオンテクがラブゲームでブレーク。再びイーブンに戻されると、冷静なシフィオンテクが第10ゲームをブレークし、大逆転勝利でポーランド人として初めてのUSオープン決勝進出を果たした。

決勝では、第5シードのオンス・ジャバー(チュニジア/同5位)と対戦。ジャバーは、準決勝で第17シードのキャロライン・ガルシア(フランス/同17位)を6-1、6-3で下している。

決勝は10日16時(日本時間11日5時)から行われる。今年最後のグランドスラムとなったUSオープンのタイトルはどちらの手に渡るのだろうか。


■USオープン2022
・大会日程/2022年8月29日(月)〜9月11日(日)
・開催地/USTAビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニス・センター(時差13時間)
・賞金総額/6,010万ドル(81億7,390万円)
・男女シングルス優勝賞金/260万ドル(3億5,360万円)
・サーフェス/ハードコート(レイコールド)
・使用球/[男子]ウイルソン「USオープン・エキストラ・デューティ」、[女子]ウイルソン「USオープン・レギュラー・デューティ」

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma