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2022.09.30

選手情報

〈フェデラーGS20勝プレイバック10〉圧倒的な強さ! 全試合ストレート勝ちで優勝/2007年全豪オープン [リバイバル記事]

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フェデラーが獲得したグランドスラム20勝(全豪オープン6回、全仏オープン1回、ウィンブルドン8回、全米オープン5回)を一つずつプレイバック(写真は2007年全豪オープン)

2007年全豪オープン
全7試合ストレート勝ちし、オープン化以降4人目となる快挙を達成

9月23日、イギリス・ロンドンにて開催されたレーバーカップを最後に現役引退したロジャー・フェデラー(スイス)。フェデラーがこれまで達成したグランドスラム優勝20回(全豪オープン6回、全仏オープン1回、ウィンブルドン8回、全米オープン5回)を、当時の写真とともに振り返る。

※『テニスクラシック・ブレーク』2009年11月号別冊付録に掲載したものを再編集した記事になります

【動画】2007年全豪オープン決勝「フェデラー×ゴンザレス」マッチハイライトをチェック!

【当時の画像】2007年全豪オープン優勝を決めたフェデラーの写真はこちら

大会前のエキジビション、クーヨン・クラシック決勝でアンディ・ロディック(アメリカ)に敗れたフェデラー。周囲の心配をよそに本人はまったく気にする様子もなく、この全豪オープンでは1回戦から準々決勝まで順当勝ち。勝負どころで瞬間的にレベルが上がるフェデラーのプレースタイルに、4回戦で対戦したノバク・ジョコビッチ(セルビア)、準々決勝で対戦したトミー・ロブレド(スペイン)もまったくついていけず、どちらもフェデラーがストレートで勝利。ここまでの5試合でフェデラーが相手に許したウィナーは、1試合平均18.8本。これに対しフェデラーのウィナーは倍以上の1試合平均40本。この数字が示す差が、フェデラーの強さを表していたと言ってもいい。

そして準決勝の相手は、ロディック。前年のUSオープン決勝で対戦した時は、セットカウント3-1でフェデラーの勝利。年末のツアー最終戦マスターズ・カップでは、ロディックが先にマッチポイントを3本握ったものの、その後フェデラーが逆転勝ちを果たしている。しかし今大会直前のクーヨン・クラシックでは、セットカウント2-1でロディックの勝利。少しずつロディックがフェデラーに近づく戦績を挙げているため、この試合が大きなカギとなるはずだった。

しかし、フェデラーはここで異次元的な強さを見せる。第1セット4-4から「突然、相手のサーブが手に取るように読めてミスが少なくなり、反対にウィナーばかりになった」とフェデラー自身が語るとおり“ゾーン”に入り、11ゲームを連取。結局6-4、6-0、6-2でフェデラーが勝利。かかった試合時間は、わずか1時間23分。対戦相手のロディックだけでなく、見ていた観客さえ声が出ないほどのフェデラーの強さだった。

そのフェデラーの決勝の相手は、フェルナンド・ゴンザレス(チリ)。男子プロの中でも飛び抜けて破壊力のある回り込みフォアを武器とするゴンザレスは、これまでグランドスラムではベスト8が最高成績だったが、コーチにラリー・ステファンキさんを迎えバックハンド・スライスを巧みに駆使するようになった今大会は、準々決勝でラファエル・ナダル(スペイン)、準決勝でトミー・ハース(ドイツ)を下して勝ち上がってきた。

しかし、絶好調のフェデラーを相手にするには、調子が上がってきているといえどもグランドスラム初決勝のゴンザレスでは荷が重かった。しかも、ゴンザレスはこれまでフェデラー戦9戦全敗と相性も悪い。果たして決勝は、フェデラーのストレート勝ち。

これでフェデラーは、1回戦から決勝まで1セットも落とすことなくすべてストレート勝ちで優勝。オープン化以降、この記録を持っていたのは、ケン・ローズウォール(オーストラリア)さん、イリ・ナスターゼ(ルーマニア)さん、ビヨン・ボルグ(スウェーデン)さんの3人だけだったが、フェデラーが4人目の選手として快挙を成し遂げた。

【2007年全豪オープン/フェデラーの試合結果】
決勝/対F.ゴンザレス(チリ) 7-6(2) 6-4 6-4
準決勝/対A.ロディック(アメリカ) 6-4 6-0 6-2
準々決勝/対T.ロブレド(スペイン) 6-3 7-6(2) 7-5
4回戦/対N.ジョコビッチ(セルビア) 6-2 7-5 6-3
3回戦/対M.ユーズニー 6-3 6-3 7-6(5)
2回戦/対J.ビョークマン(スウェーデン) 6-2 6-3 6-2
1回戦/対B.ポー(ドイツ) 7-5 6-0 6-4

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写真=テニスクラシック