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2022.10.11

選手情報

フリッツが初のツアー最終戦出場へ一歩前進。6度目のタイトル目指すジョコビッチは15度目の出場権獲得

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自己最高ランク8位となったフリッツが最終戦出場へ前進

10月10日、ATPは世界ランキングを更新。2週連続優勝を果たしたノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、前週と変わらず7位となったが、15度目となるツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(イタリア・トリノ/11月13日~20日)出場権を獲得。「楽天ジャパンオープン」(東京・有明/ATP500)を制したテイラー・フリッツ(アメリカ)は、自己最高ランクとなる8位に上昇し、最終戦レースランキングでも7位につけている。

【画像】ATPランキングTOP20+その他の日本人(300位以内)&ツアー最終戦レースランキング

今季4勝目を挙げて、最終戦レースランキングで10位につけたジョコビッチは、グランドスラムであるウィンブルドンを制しており、20位以内を確定させたことで15度目のツアー最終戦出場権を獲得。ロジャー・フェデラー(スイス)に並ぶ史上最多6度目のタイトルへ挑戦権を得た。

今年5月の「BNLイタリア国際(イタリア・ローマ)で史上最多38度目となるATPマスターズ1000大会を制覇したジョコビッチ。優勝したウィンブルドンはポイントが付与されなかったが、前々週の「テルアビブ・ウォーターゲン・オープン」(イスラエル・テルアビブ/ATP250)、先週の「アスタナ・オープン」(カザフスタン・アスタナ/ATP500)でツアー通算90度目の優勝を飾るなど、さすがの安定感で着実にポイントを積み重ねた。

これにより、ツアー最終戦に出場する選手8選手のうち5選手が決定。ジョコビッチに加え、レースランキング1位のカルロス・アルカラス(スペイン)、2位のラファエル・ナダル(スペイン)、3位のキャスパー・ルード(ノルウェー)、4位のステファノス・チチパス(ギリシャ)が出場権を獲得した。

そして、残り3枠となった出場権獲得に一歩近づいたのが、ATPマスターズ1000インディアンウェルズ大会、ATP250イーストボーン大会に続いて、「楽天ジャパンオープン」を制して今季3勝目を挙げたフリッツ。

新型コロナウイルス陽性により韓国で隔離生活を過ごしていたが、試合当日となる5日の朝に日本へ移動。初戦からフルセットの接戦をものにして、決勝でフランシス・ティアフォー(アメリカ/同17位)を下して、アメリカ勢では1996年大会のピート・サンプラス以来となる優勝を果たした。この結果で自己最高ランキングとなる8位にランクイン。最終戦レースランキングでも7位に上昇している。

とはいえ、レースランキング8位につけるフィリックス・オジェ・アリアシム(カナダ)とは、わずか25ポイント差。9位のフベルト・フルカチュ(ポーランド)とも160ポイントと僅差だ。ツアー最終戦前の大会は、ATPマスターズ1000パリ大会と一気に逆転もあり得る。果たして誰が出場権獲得するのだろうか。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma