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2022.10.08

選手情報

フリッツ、シャポバロフとの激闘を制し決勝へ。今季3勝目をかけて同胞の世界19位ティアフォーと対戦[楽天ジャパンオープン]

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コロナ隔離明け直後のフリッツが決勝進出。決勝はアメリカ勢対決に

10月8日、「楽天ジャパンオープン」(東京・有明/ATP500)シングルス準決勝が行われ、第3シードのテイラー・フリッツ(アメリカ/世界ランク11位)と第7シードのデニス・シャポバロフ(カナダ/同22位)が対戦。フリッツが6-3、6(5)-7、6-3でシャポバロフを下し、決勝進出を果たした。

【動画】フリッツ、勝負所で倒れ込みながら放ったロブショット&喜び爆発させた勝利の瞬間

今大会、フリッツは、5日の朝まで新型コロナウイルス陽性により韓国で隔離生活を送っており、フィジカル面でタフな状況の中で出場。1回戦でジェームス・ダックワース(オーストラリア/同109位)、2回戦で守屋宏紀(安藤証券/同253位)をフルセットで破って8強入りし、準々決勝はニック・キリオス(オーストラリア/同20位)が棄権したことにより、不戦勝で勝ち上がった。

一方、サーブが好調のシャポバロフは、3試合を戦ってブレークされたのは28ゲーム中わずか1ゲーム。先週開催されて準優勝を果たした「ユージン韓国オープン」(韓国・ソウル/ATP250)に続いて、セットを落とすことなくベスト4入りを果たしている。

両者の対戦はツアーで過去5度あり、シャポバロフの4勝1敗。直近の試合となった2021年9月のATP250サンディエゴ大会2回戦では7-6(7)、6-2で勝利している。

第1セット、第1ゲームでシャポバロフが強烈なバックハンドを放ってブレークポイントを握るも、フリッツが攻め抜いてブレークを許さない。すると、第4ゲームのチャンスを生かしてブレークに成功したフリッツ。リードを守り抜いて、そのまま6-3でセットを奪う。

続く第2セットも第5ゲームでチャンスを握ったフリッツ。シャポバロフが痛恨のボレーミスを犯して先にリードを奪う。しかし、シャポバロフも負けじと応戦し、次ゲームで角度のあるショットでフリッツのミスを誘ってブレークバック。そのまま突入したタイブレークでは、シャポバロフの片手バックハンドが炸裂し、セットを奪い返した。

勢いに乗るシャポバロフは、最終セット第3ゲームで3度のブレークポイントを生かして、先にリードを奪う。しかし、フリッツが第6ゲームでブレークバックすると、第8ゲームでもチャンスを握る。30-40というピンチでシャポバロフが選択したのはサーブ&ボレー。シャポバロフのボレーに、フリッツは飛びつきながらロブを放つと、線上にボールが落ちて2度目のブレークに成功し、1-3から一気に5ゲームを奪って決勝進出を果たした。

今季、フリッツは3月のATPマスターズ1000インディアンウェルズ大会、6月のATP250イーストボーン大会でタイトルを獲得。決勝で2戦2勝としている。

決勝では、過去4勝1敗の第4シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ/同19位)と対戦。今季3度目の対戦となり、直近では8月のATPマスターズ1000モントリオール大会2回戦でフリッツが5-7、6-1、6-4で勝利している。

なお、同大会におけるアメリカ勢の決勝は、1996年大会のピート・サンプラスとリッキー・レネバーグ以来となる26年ぶりである。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma