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2022.10.17

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オジェ・アリアシム、世界75位を下しツアー2勝目! 最終戦ランキングで7位に浮上

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Photo by Getty Images

オジェ・アリアシム、今季2勝目でツアー最終戦出場へ一歩前進

現地10月16日、「ユニクレジット・フィレンツェ・オープン」(イタリア・フィレンツェ/ATP250)シングルス決勝が行われ、第1シードのフィリックス・オジェ・アリアシム(カナダ/世界ランク13位)は、J.J.ウルフ(アメリカ/同75位)を6-4、6-4で下し、ツアー2勝目を挙げた。

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USオープン以降、国別対抗戦デビスカップとレーバーカップに出場したオジェ・アリアシムは、前週のATP500アスタナ大会で初戦敗退。東京で今季3勝目を挙げたテイラー・フリッツ(アメリカ/同8位)にツアー最終戦のレースランキングで抜かれていた。

だが、今大会は、初戦となった2回戦でオスカー・オッテ(ドイツ/同55位)をフルセットで下すと、準々決勝でブランドン・ナカシマ(アメリカ/同46位)、準決勝のロレンツォ・ムゼッティ(イタリア/同28位)とストレートで勝利。今年2月のATP250マルセイユ大会以来となる通算11度目のツアー決勝進出を果たした。

試合は、第1ゲームでブレークに成功したオジェ・アリアシムだったが、ツアー初の決勝となったウルフの攻撃的なテニスに押され、すぐさま追いつかれてしまう。しかし、第3ゲームで再びリードを奪うと、強烈なサーブを放って短いポイントでリズムに乗り、6-4で第1セットを奪った。

続く第2セットも危なげなくサービスゲームをキープしたオジェ・アリアシムが、第5ゲームで奪ったリードを生かして6-4。2月のATP500ロッテルダム大会に続いてツアー2勝目を手にした。

試合後のオンコートインタビューでオジェ・アリアシムは、「本当にうれしいよ。勝つということは古びることなく、いつも初めてのように感じる。特にここでの優勝は格別で、この1週間本当に素晴らしかった。最初のサービスゲームは少しタイトだったけど、その後は良いテニスができたと思うし、信じられないようなサーブが打てた。たぶん、この1週間で最高だったろうし、今は本当にハッピーさ」とツアー2勝目を喜ぶ。

「どの決勝もタフで、その週のベストプレーヤーが2人いる。勝つために今日はすべてを出し切ろうと臨んだ。第2セットはタフなラリーがあったけど、自分をプッシュし続けて高いレベルを保とうとしたよ。魔法はないんだ。でも、第1シードとしてここに来て、どの試合の相手も優勝候補だった。決して楽なポジションではなかったから4試合を自信と確信を持って勝ち進めたことは、さらなる自信につながった」とした。

この優勝によりトップ10に返り咲くとともに、ツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(イタリア・トリノ/11月13日~20日)のレースランキングで出場圏内の7位に浮上。フリッツに180ポイントの差をつけた。なお、ATP公式サイトでのインタビューによると、今後の予定として今週のATP250アントワープ大会、ATP500バーゼル大会、ATPマスターズ1000パリ大会と、初のツアー最終戦出場に向けて毎週出場する予定としている。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma