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2022.10.29

選手情報

坂詰姫野が第1シードを守り全日本テニス選手権シングルス決勝へ。単複2冠目指す小堀桃子と対戦[大会7日目女子試合結果&大会8日目試合予定]

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シングルス決勝では坂詰姫野と小堀桃子が対戦

10月28日、「大正製薬 リポビタン全日本テニス選手権97th」(東京・有明)の大会7日目が行われ、女子ではシングルスとダブルスの決勝が決まった。

【画像】「全日本テニス選手権」女子シングルス・ダブルス組み合わせ

シングルスでは、第1シードの坂詰姫野(橋本総業HD)が、18歳の伊藤あおい(サリュートテニス専門学院)を6-2、6-0のストレートで下し、シードを守って初の決勝に進出。スライスやロブ、ライジングショットなどでタイミングを狂わせるトリッキーな伊藤に対し、「実力のある選手に勝ってきた相手。そこに自分の意識がいくと相手のペースに持っていかれると思った」と我慢強く戦って、自身でも納得の勝利をもぎ取った。

決勝へ向けて、坂詰は「ここまで勝ってきた自信と遠征で身に着けてきたものを信じて、やることは変わらない。相手どうこうというよりはしっかり自分の準備をしたい」とした。

もう一つのシングルス準決勝を制し、決勝に駒を進めたのは第5シードの小堀桃子(橋本総業HD)。アグレッシブなプレーをする第8シードの佐藤南帆(慶應義塾大学)に対し、堅い守備と正確なカウンターショットで第1セットを奪った小堀は、第2セットこそ佐藤の勢いを止められず落としてしまう。だが、最終セットは相手のミスが増えて一気に5-0と突き放すと、「嫌な感じがした」と佐藤に追い上げられるも、なんとかしのぎ切って初のシングルス決勝の舞台へ進んだ。

小堀は、瀬間詠里花(橋本総業HD)とのダブルスでも第1シードとして決勝に進み、2016年大会の大前綾希子(島津製作所)以来の単複2冠も視野に入る。しかし、「単複決勝にいった気がしていない。『よっしゃー、単複決勝に来た』という気持ちが別になくて、次の試合が決勝かみたいな感じ。決勝と思わない方が自分にとっては良い」と本人はいたって冷静。

「例年の緊張する、硬くなるという感じもない。競ったポイント、ゲームで緊張するという場面はあったけれど、全日本だから、準決勝だからという緊張はあんまりなかった。欲が出ないように気をつけたい。全日本だからと思わないように」と決勝でも気負い過ぎず戦いたいとした。シングルス決勝は、29日の有明コロシアム第1試合(11時開始)に組まれている。

また、ダブルス決勝で小堀/瀬間に対するのが、2016年大会の優勝ペアで今大会の第4シードの今西美晴(EMシステムズ)/大前綾希子(島津製作所)。今大会が最後の全日本テニス選手権としている今西は、幼少期から共に切磋琢磨してきた大前とのペアで6年ぶりのタイトルを狙う。ダブルス決勝は大会最終日となる30日に行われる。

<10月28日の女子シングルス・ダブルス準々決勝試合結果>
【シングルス準決勝】
○坂詰姫野(橋本総業HD)[1] 6-2 6-0 ●伊藤あおい(サリュートテニス専門学院)[15]

○小堀桃子(橋本総業HD)[5] 6-3 3-6 6-3 ●佐藤南帆(慶應義塾大学)[8]

【ダブルス準決勝】
○小堀桃子(橋本総業HD)/瀬間詠里花(橋本総業HD)[1] 6-2 7-5 ●伊藤あおい(サリュートテニス専門学院)/勝見幸璃(フリー)[WC]

○今西美晴(EMシステムズ)/大前綾希子(島津製作所)[4] 6-3 2-6 [10-8] ●清水映里(東通産業)/阿部宏美(筑波大学)

※カッコ内は所属先。Q=予選勝者、WC=主催者推薦

<10月29日の女子シングルス決勝試合予定>
【コロシアム】
第1試合(11時開始):坂詰姫野(橋本総業HD)[1] vs. 小堀桃子(橋本総業HD)[5]

※カッコ内は所属先。Q=予選勝者、WC=主催者推薦

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma