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2022.12.18

選手情報

世界36位西岡良仁「僕らはチャンスをあげるだけ」と支援金200万円をかけた「Yoshi’s Cup」開催! 富田悠太、前田透空が全勝で決勝トーナメントへ

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西岡良仁主催の「Yoshi’s Cup」が開幕

12月17日、世界ランク36位の西岡良仁(ミキハウス)が主催し、世界に羽ばたける日本人テニスプレーヤーを育成することを目標とした「Yoshi’s Cup」の大会初日が行われ、決勝トーナメントに進出する4名が決定した。

【画像】「沢山のドラマがこのスコアにありました」と大会初日を振り返った西岡良仁のSNS

大会初日となった17日には、出場者8名を2グループに分けたラウンドロビンが実施。グループAでは、昨年大会の準優勝者で第1シードの富田悠太(ノアテニスアカデミー神戸垂水)が3連勝で決勝トーナメントへ。2位には、本山知苑(四日市工業高)が続いた。

また、グループBでは、第2シードの前田透空(相生学院高)が腹筋を痛めながらも3勝0敗で1位。2位には2勝1敗で遊川大和(関西高)が入り、決勝トーナメント進出を果たしている。

同大会は、今後世界で活躍が期待される日本の16歳以下のジュニアのための大会で、優勝者には活動支援金を付与。アメリカやヨーロッパのジュニアと比べて、地理的に海外へ進出しにくい環境である日本のジュニアのサポートしていく。

実際、昨年大会を制した松岡隼(桜田俱楽部)は、この大会での支援金100万円を活用し、海外遠征を増やして昨年末のITFジュニア世界ランク281位から34位に上昇。グレード5や4だった主戦場が、よりレベルの高いグレード2や1になり、そしてグランドスラムジュニアに出場できるようになった。

主催する西岡自身は、「彼らが強くなるかはわからないけれど、可能性を秘めている。それを開花させるかどうかは彼ら自身の問題。僕らは開花させる役目があるわけではなく、あくまでもそのチャンスをあげるだけ。それを拾えるか、拾えないかというのが今大会の意義になっている」と話し、選手たちの奮起を促した。

今年の大会は、西岡の活躍もあるが、大会運営にビジネスに精通した人を入れたことで営業活動も活発。優勝者に与えられる支援金は、昨年の倍となる200万円となった。資金面でハードルとなっているジュニアにとって、大きな手助けとなるだろう。今年は、そのチャンスを誰がつかむのか。試合は自身のYouTubeチャンネル「Yoshi’s Channel / 西岡良仁」などでライブ配信を行っている。

<ラウンドロビン試合結果>
【グループA】
富田悠太(ノアテニスアカデミー神戸垂水):3勝0敗
本山知苑(四日市工業高):2勝1敗
伊藤拓(新田高):1勝2敗
武藤守生(フリー):0勝3敗

【グループB】
前田透空(相生学院高):3勝0敗
遊川大和(関西高):2勝1敗
永嶋煌(J STRUCT):1勝2敗
川西飛生(TEAM KIT):0勝3敗

<選手コメント>
富田悠太(Aグループ1位)
「1試合目は緊張がありましたけど、徐々に良くなって、しっかり自分のプレーがやり切れました。バックハンドのストレートは自信がある方で、今日は不発で流れが切れてしまうところもありましたが、他のショットでカバーし、最後はバックハンドも入るようになったので焦りはなかったです。今大会は優勝すれば支援していただけるので、絶対勝ち取りたいという気持ちが強いですし、これからの挑戦に向けてすごく大事な大会になる」

前田透空(Bグループ1位)
「決勝トーナメントに行くことを目標に頑張っていたんですけど、まさか3勝できると思ってなかったので素直にうれしいです。腹筋はめっちゃ痛くて、サーブがきつかったんですけど、大事なところでそれがエースになったので運が良かったかな。緊張感がある中で、自分の最高のプレーを出すことは難しいとわかっていますが、その中でもいいパフォーマンスが出せた。スピンの利いたフォアハンドが後ろからでも振り抜けて、押し込めました。YouTubeで応援してくれる人に『あの人のテニスかっこいいな』と思ってくれるのが自分のモチベーションになっています」

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