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2023.01.26

選手情報

車いすテニスの小田凱人、マッチポイントを防いでグランドスラム初の決勝進出! 決勝で世界1位と対戦[全豪オープン]

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小田凱人がグランドスラムで初めての決勝へ

1月26日、「全豪オープン」車いすテニス男子シングルス準決勝が行われ、世界ランク3位で第3シードの小田凱人(東海理化)は、第2シードのグスタボ・フェルナンデス(アルゼンチン/同2位)と対戦。相手にマッチポイントを握られながらも、小田が6-2、4-6、7-5のフルセットの熱戦を制し、グランドスラムで初の決勝に進んだ。

【動画】小田凱人が世界2位を下してグランドスラム初の決勝へ! 勝利の瞬間

昨季、車いすテニス界の新星として頭角を現した16歳の小田は、昨年の全仏オープンでグランドスラムデビュー。昨年10月の「楽天ジャパン・オープン」では、グランドスラム通算50度のタイトルを誇る国枝慎吾(ユニクロ)に惜敗したものの、同年11月の最終戦年間成績トップ8選手のみが出場できる「NEC車いすシングルスマスターズ」(オランダ・オス)を大会史上最年少となる16歳5ヵ月で制覇している。

今年最初のグランドスラムとなった全豪オープンでは、1回戦でアメリカのケーシー・ラツロフ(アメリカ/同15位)を6-1、7-5で、準々決勝では眞田卓(凸版印刷/同10位)を6-3、6-4で下してベスト4入りを果たしていた。

迎えた準決勝では、過去1勝1敗のフェルナンデスと対戦。第1セットは、互いにサービスゲームをキープできないブレーク合戦となったが、小田がフォアハンドの強打で攻め込み、6-2で先取する。だが、相手は5度グランドスラムを制し、2017年には世界ランク1位にも輝いているフェルナンデス。盛り返されて第2セットを4-6で落とすと、最終セットも3-1から2ブレークを許して3-5に。第9ゲームではマッチポイントを握られてしまう。

それでもガッツポーズを作り、自らを鼓舞。アグレッシブなプレーを最後まで見失わなかった。マッチポイントを防いで、続くフェルナンデスのサービング・フォー・ザ・マッチとなった第10ゲームでリターンから攻撃的なプレーを見せると、サーブにプレッシャーのかかったフェルナンデスがダブルフォールト、そしてアンフォーストエラーを連発。土壇場でブレークに成功すると、一気に3ゲームを連取して試合を決めた。

グランドスラムで初めての決勝に進んだ小田。決勝では、前哨戦の「メルボルン車いすオープン」決勝で敗れている世界ランク1位のアルフィー・ヒュウェット(イギリス)と対戦する。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma