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2022.12.28

選手情報

16歳小田凱人、プロ転向や史上最年少での年間王者など激動の1年を振り返る「『もっとできたな』というのが正直ある」[前編]

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車いすテニスの最年少記録を打ち立てる小田凱人が激動の1年を振り返る

日本車いすテニス界のホープ、小田凱人(おだ・ときと/東海理化/世界ランク4位)。車いすテニスを始め、わずか6年でプロ転向し、グランドスラム・デビューを果たしている逸材だ。2024年のパリ・パラリンピックで金メダルも期待される中、この1年を振り返って感じた手応え、この先に見据えることを伺った。

【画像】シーズン最終戦制覇で「まだまだ強くなります」と綴った小田凱人のSNS

9歳で左股関節の骨肉腫を患った小田は、10歳で車いすテニスに出会う。担当医師からパラスポーツを勧められる中、2012年ロンドン・パラリンピックで国枝慎吾(ユニクロ/世界ランク1位)が金メダルを獲得した姿をYouTubeで見つけたことがきっかけだった。

そこからわずか3年。2020年2月にフランス・タルブで行われた「車いすテニス世界ジュニアマスターズ」で優勝し世界一に輝くと、翌2021年には現世界ランク2位のアルフィー・ヒュウェット(イギリス)が持つ記録を更新し、14歳11ヵ月でジュニア世界ランク1位に。

今年4月には15歳11ヵ月でプロ転向。5月の全仏オープンでグランドスラムデビューを果たすと、10月の「楽天ジャパン・オープン」では敗れはしたものの、世界ランク1位の国枝慎吾(ユニクロ)との激闘を演じ、会場を沸かせた。そして、11月には年間成績上位8選手のみが出場できる「NEC車いすシングルスマスターズ」(オランダ・オス)決勝では、USオープンを制しているヒュウェットを6-4、6-3で破り、大会史上最年少となる16歳5ヵ月で同大会を制した。

そんな車いすテニスの最年少記録を次々と打ち立てている小田に、激動の1年や手術から7年経った今の思いや来季、そして世界ランク1位について話を伺った。

―まず、車いすテニスマスターズの優勝おめでとうございます。率直な思いを教えてください。

「時間が経って、いろんなことを思いますけど、グランドスラムではない大会でこれだけメディアの方に注目してもらえたというのが本当に嬉しいです。車いすテニスはもちろん、パラスポーツ全体で考えても、これだけ注目してもらえる機会というのは限られているのかなと思います。マスターズで優勝して凱旋帰国というのは初めての体験でしたが、メディアの方たちの反響の大きさを知った事で、ようやく事の大きさに気づきました。」

―決勝で(アルフィー・)ヒュウェットと対戦。予選で負けていて、これまで一回も勝てなかった相手でしたね。

「ものすごく達成感がありましたし、素直にうれしかったです。今まですべてストレート負けしていたのもあって、1セットを取ることだけでも苦労しましたが、終始自分の流れでプレーができたというのが、何より良かった。そこに関しては自分の評価も高いです。

今後は、ただ勝つだけではなく、今回のような試合をたくさんこなして勝利を身につける、体に覚えさせるということも重要になってくると思います。これから、連戦続きの中で良い内容の試合をしようとするならば、自分のやりたいテニスをやれた時の感覚を忘れないように練習から継続してやっていかなければならないと思いますが、それができれば、また来年もいいスタートが切れるんじゃないかなと思っています」

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