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2023.07.20

選手情報

全仏OP混合複優勝の加藤未唯、契約するラケットメーカーを訪問し優勝報告「優勝してようやく笑えた」

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グランドスラム初制覇の加藤未唯「『私はやっぱり試合がしたいな』という風に思えた瞬間」


6月に行われた今年2大会目となるグランドスラム「全仏オープン」の混合ダブルスで優勝した加藤未唯(ザイマックス/女子ダブルス世界ランク33位)が19日、契約するラケットメーカーのウイルソン(東京都新宿区)を訪れ、優勝報告をした。

【動画】加藤未唯、失意の失格処分から混合複優勝で両手でガッツポーズ「ようやく笑えたという瞬間」

ウイルソン社員に出迎えられ花束を受け取った加藤は、優勝した瞬間の写真を見ながら、「(女子ダブルスの)失格があり気持ちがダウンしてしまって、試合はできたんですけど優勝してようやく笑えたという瞬間だった。自分が戻ってきたような瞬間」と振り返る。

「失格があってから自分のキャリアがこの先大丈夫なのかなという不安しかなくて、混合ダブルスで優勝して『私はやっぱり試合がしたいな』という風に思えた瞬間だったので、この優勝は私にとってすごく大きい。いつも支えてくださっているみなさんのおかげで優勝して、こうして戻ってくることができました。本当に応援ありがとうございました」と、感謝の思いを述べた。

また、表彰式でのトロフィーとは異なり、優勝したそれぞれの選手に渡されるトロフィーを披露。なかなか見ることができない代物に社員から歓声と拍手が起きた。

社員からの質問を快く受けた加藤。パートナーのティム・プッツ(ドイツ/ダブルス世界ランク23位)とペアを組んだ経緯について、「当初違う選手と組む予定だったんですけど、例年よりもカットラインが高くて、このままだと出場できないってなり、サインの10分前ぐらいからずっとデスクにいた。何人か集まっていて、誰かいないかなと思っていたらプッツ選手から声をかけていただいた。『何位なの?』って聞いたら23位と言われたのでじゃあ組もうとなり、サインしたのが2分前。それから自己紹介しました」と明かした。

加藤は「全仏オープン」女子ダブルス3回戦の試合途中、相手コートに返したボールが、ボールキッズに直撃。一度は警告とされたが、その後失格処分となってしまった。ポイントや賞金が没収され、罰金も科せられている。それでも混合ダブルスの出場を続けて勝ち上がると、決勝ではマイケル・ビーナス(ニュージーランド)/ビアンカ・アンドレスク(カナダ)を4-6、6-4、[10-6]とフルセットの末に勝利。グランドスラム初制覇を成し遂げた。

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写真=青山義幸