錦織圭、1年9ヵ月ぶりのツアー大会で初戦突破! 世界63位を2時間超の熱戦の末に下す[アトランタ・オープン]

錦織圭、復帰後初めてとなるトップ100との対戦で白星

現地7月25日、「アトランタ・オープン」（アメリカ・アトランタ／ATP250）シングルス1回戦が行われ、元世界ランク4位の錦織圭（ユニクロ／世界ランク439位）は、ジョーダン・トンプソン（オーストラリア／同63位）と対戦。7-6(5)、7-6(5)のストレートで下し、約1年9ヵ月ぶりのツアー大会初戦で白星を挙げて2回戦進出を果たした。

【動画】錦織圭、バックハンドのジャックナイフを放ち第1セット先取で雄叫び

33歳の錦織は、6月に行われたATPチャレンジャー大会「カリビアン・オープン」（プエルトリコ・パルマスデルマール）で2021年10月以来、1年8ヵ月ぶりの実戦復帰を果たすと、全5試合を戦い抜いていきなりタイトルを獲得。その後、復帰第2戦は2回戦敗退、第3戦はベスト8となっている。

そして、復帰4大会目で挑むのがトップ100が出場選手の半分以上を占めるATPツアー大会「アトランタ・オープン」。初戦の相手は復帰後初の二桁ランクの選手となるトンプソンとなった。両者の対戦は2度あり、初対戦となった2017年のATP250ブリスベン準々決勝では錦織が6-1、6-1で勝利。2度目の対戦となった2021年のウィンブルドン2回戦では、トンプソンが7-5、6-4、5-7、6-3で勝利し、1勝1敗となっている。

試合は、第1ゲームからピンチを迎えた錦織だが、バックハンドのダウン・ザ・ラインでウィナーを奪いサービスキープ。続く第2ゲームでは0-40と3本のブレークポイントを握ったものの、これを生かすことができない。

その後、第6ゲームでも2本のチャンスが訪れたが、試合巧者のトンプソンがサーブ＆ボレーや球種で錦織に狙い球を絞らせず、互いにサービスキープが続いてタイブレークに突入する。それでも、ここでギアを上げた錦織は苦しめられてきたトンプソンのサーブを返球しラリー戦に持ち込むと3度のミニブレークに成功。1時間9分の末に7-6(5)で第1セットを先取した。

試合が進むにつれてショットのキレが増し、高い集中力を維持して第1セットを奪った錦織だが、第2セットではトンプソンのサーブを打開できず相手にリズムを作られてしまう。サービスゲームでもミスが出てピンチを迎え、なんとかキープを続ける展開となった。第10ゲームをこのセット初めてのラブゲームでキープした錦織は、5-5の第11ゲームでチャンスを握ったがものにできず、第2セットもタイブレークへ。先にリードを許して追いかける展開となった錦織だったが、3度のミニブレークに成功し7-6(5)と、1年9ヵ月ぶりのツアー復帰戦を勝利で飾った。試合時間は、2時間25分だった。

勝利した錦織は、2回戦で第6シードのベン・シェルトン（アメリカ／同41位）と予選から勝ち上がっているシャン・ジュンチャン（中国／同156位）の勝者と対戦する。

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