「第41回 第一生命全国小学生テニス選手権大会」の男子決勝は久野佑隼と中島一輝の関東勢対決に

上位2シードを破った久野佑隼と中島一輝が決勝進出

8月5日、「第41回 第一生命全国小学生テニス選手権大会」（8月2～3日：東京都杉並区・武蔵野ローンテニスクラブ、8月4～6日・東京都世田谷区・第一生命相娯園テニスコート／クレーコート）の男子シングルス準決勝が行われ、第5シードの久野佑隼（玉川小学校／東京）と第6シードの中島一輝（根岸小学校／神奈川）が決勝の舞台に進んだ。

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5日に行われた準決勝は、朝9時すぎの時点でコート上の気温が36度超と猛暑の中で行われた。先に決勝の切符を手に入れたのは、トップハーフで決勝に進んだ第6シードの中島。第1シードの山崎あさひ（川柳小学校／埼玉）を6-4、6-3のストレートで下した。

両者、今大会の関東予選準決勝でも対戦しており、その時は高い弾道のロブを使って勝利をもぎ取った中島だが、この日は激しい打ち合いに。山崎の強打に「（プレーを）合わせたくなかった」としながらも、「速いボールをロブで打つのは難しかったからラリー戦に持ち込んで深く打って甘いボールを待った」とリラックスしたスイングから放つ鋭いショットで相手にペースを渡さなかった。

一方、今年5月の全国選抜ジュニアに続いて2冠とはならなかった山崎は「（自分の調子は）悪くなかったですけど、相手が調子良くてどんどんエースを取られてしまった」と唇を噛んだ。それでも「去年の記録（ベスト16）を越せたので良かった。全日本ジュニアで優勝できたらいい」と次の目標を掲げた。

中島の決勝の相手となるのが、第2シードの安居院虹斗（青山小学校／滋賀）を4-6、6-1、6-3の逆転で下した第5シードの久野。JTAジュニアランキングで1位の久野は、第1セットこそ何度もセットポイントを防ぐ苦しい場面を迎えて結局4-6で落としたが、第2セット以降は足首を痛めた安居院から主導権を奪って見事逆転勝ちを飾った。

試合後、久野は「1セット目に打ち過ぎないようにしていたら体力的にきつくなった。2セット目以降は自分から展開できた」と自ら相手を動かしチャンスを生かすことができたと述べた。

決勝ではまだ負けたことがないという中島が相手。関東予選の決勝でも久野が6-0、7-6(3)で勝利しているが、「（関東予選の）2セット目が危なかったですし、何が起こってもおかしくない。気を引き締めて勝ちたい」とした。

ベスト4に残った選手で唯一5年生の安居院は、準優勝だった全国選抜ジュニアに続いてタイトルまでわずか届かず。「足が痛くて、いつものテニスができなかった。相手もチャンスを決めてきた」と涙を流した。

男子シングルス準決勝の試合結果および決勝の対戦カードは以下のとおりである。

＜男子シングルス準々決勝の試合結果＞

○32 中島一輝（根岸小学校／神奈川）[6] 6-4 6-3 ●1 山崎あさひ（川柳小学校／埼玉）[1]

○33 久野佑隼（玉川小学校／東京）[5] 4-6 6-1 6-3 ●64 安居院虹斗（青山小学校／滋賀）[2]

※ドロー番号／選手名／所属団体名／所属地域／シード数

＜男子シングルス決勝の対戦カード＞

32 中島一輝（根岸小学校／神奈川）[6] vs. 33 久野佑隼（玉川小学校／東京）[5]