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2023.10.17

選手情報

西岡良仁、2時間半越えの激闘も一歩及ばず初戦敗退「欲しいポイントはほぼ相手が取った」[木下グループJO]

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西岡良仁、最終セットに崩れて2度目のジャパンオープン初戦突破ならず


10月16日、「木下グループジャパンオープン」(東京・有明/ATP500)シングルス1回戦が行われ、西岡良仁(ミキハウス/世界ランク44位)が登場。予選から勝ち上がったマルコス・ギロン(アメリカ/同79位)に6-7(14)、6-4、1-6で敗れ、初戦敗退となった。

【動画】西岡良仁は大接戦のタイブレークを落としてからセット奪い返すも一歩及ばず マッチハイライト

今季、全豪と全仏オープンでベスト16入りを果たした西岡は自己最高となる24位を記録。だが、ウィンブルドン以降は肘痛に加えて、「この景色良いなと思った時に“ここに残りたい”といろんな欲が出た。先を見据えすぎて足元をすくわれ、惜しい試合で勝てなくなった」と、ランキングが上がり初めて経験する状況に気持ちを切り替えられず結果が出ない日々が続いた。

それでも「勝っても負けてもそんなに気にしないでいこうというメンタリティーで試合に臨んだのでそこが良かったかな」とアジア・シーズンでは9月のATP250珠海で準優勝。その後の大会でも2回戦で敗れはしたものの、「テニス的には悪いとは思わなかった」と復調傾向にあった。直前週で優勝しタフな日程の中で戦った昨年とは異なり、「自分なりにいい調整ができている」と今大会を迎えた。

初戦の相手は予選を勝ち抜いたギロン。序盤から西岡はトップスピンの利いたストロークで揺さぶっていくも、ギロンも誘いに乗らず我慢強くプレー。両者のサービスキープが続いた。そのまま突入し、20分以上に及んだタイブレークでも互いに5度のセットポイントを握り、最後はギロンがチャンスを生かしセットを奪取。西岡は6-7(14)と大接戦の末に落とし、ラケットを投げてフラストレーションをあらわにした。

それでも第2セットの第1ゲームでブレークに成功。このリードを最後まで保って順調にサービスキープし6-4でセットを取り返して1セットオールに。

勝負の最終セット、先にチャンスが訪れたのは西岡だったが、好機を逸すると直後の第4ゲームでサービスゲームを落とし、その後も挽回できず第6ゲームで2度目のブレークを許して万事休す。西岡には5度のブレークポイントがあったもののあと1本が遠く、2時間44分のフルセットの末に初戦敗退となった。

試合後、西岡は「10回やったら9回は勝つ内容だったので運がなかったかなとしか思っていない」と述べ、「欲しいポイントはほぼ相手が取った。何が悪かったかと言われれば、いいポイントが取れなかったというところのみ」と第1セットに5度あったセットポイント、そして最終セットの5度のブレークポイントを生かしきれなかったことが敗因だとした。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma

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