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2023.10.20

選手情報

望月慎太郎が世界10位フリッツを破る金星で8強!「勝ち負けより自分のプレーを」[木下JOテニス]

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望月慎太郎、ツアー2勝目はトップ10から挙げてツアー8強


「木下グループジャパンオープン」(東京・有明/ATP500)シングルス2回戦が19日に行われ、20歳の望月慎太郎(IMG Academy/世界ランク215位)が、第1シードでディフェンディングチャンピオンのテイラー・フリッツ(アメリカ/同10位)を0-6、6-4、7-6(2)の逆転で下す金星を挙げた。

【動画】世界215位望月慎太郎が世界10位を破る番狂わせ起こす マッチハイライト

17日に世界31位を相手にATPツアー初勝利を挙げて涙を流した望月が、またしても番狂わせを起こした。

プロに転向し初めてのトップ10との対戦となった2回戦。今季2度のタイトルを獲得しているフリッツに第1セットは0-6と、30分で落としてしまったが、第2セット以降は積極的に仕掛けにいく。

フリッツのショットに食らいつくとともに、少しでも攻められるボールがあればダウン・ザ・ラインへ。これが奏功し第2セット第7ゲームで初めて手にしたブレークチャンスを生かして、リードを保って6-4でセットを取り返す。

勢いに乗る望月は、最終セットで先にリードを許すも、フリッツのサービング・フォー・ザ・マッチとなった3-5の第9ゲームでバックハンドのダウン・ザ・ラインと絶妙なタッチのドロップショットなどでブレークバック。その後のタイブレークでも攻撃的な姿勢を崩さず計4度のミニブレークで7-6(2)と初戦に続いて2回戦でも格上の選手を破った。

立ち上がりは緊張でラケットが振れず、「自分はこの試合負けるだろう」「相手はフリッツだ」と弱気な自分がいたという望月。それでも、「1回戦を勝ち上がって、こういう選手と試合ができているので、そのまま続けても意味がないと思った。勝ち負けというより自分のプレーをしようと思った」と目の前の1ポイントをがむしゃらに戦った。

センターコートの勝利者に求められるカメラに向かってのサインでは「ありがとう!!」の一言。試合に集中しすぎて書くのを忘れていたと笑い、初めてのサインは「応援してくれた方々にです。あれしか思いつかなかった」とまさにホームといえる雰囲気を作った観客に感謝した。

また、敗れたフリッツは、第2セット以降の望月のプレーについて「信じられないテニスをした。素晴らしい確率とともにラインを狙ってくるサーブが続いた。サーブ&ボレーも調子が良かったと思う。その状況で僕から攻撃的なプレーをするのができなかった。僕自身としてはもう少しサーブをうまくできたかもしれないが、それが以外に何もできなかった」と脱帽。「トッププレーヤーと同等のプレーをした」と称えた。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma