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2025.01.19

選手情報

アルカラスが2年連続で全豪8強。次戦でジョコビッチと対戦もハードコートでは未勝利「やるべきことはわかっている」[全豪オープン]

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アルカラスが全豪オープン2年連続のベスト8

1月19日、「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン)男子シングルス4回戦が行われ、第3シードのカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランク3位)は、第15シードのジャック・ドレイパー(イギリス/同18位)と対戦。7-5,6-1と2セットを連取したところで、ドレイパーが棄権し、2年連続でベスト8に駒を進めた。

【動画】アルカラスが全豪オープンで2年連続8強入り 4回戦マッチハイライト

21歳のアルカラスは、1回戦でアレクサンダー・シェフチェンコ(カザフスタン/同77位)を6-1,7-5,6-1で下すと、2回戦では西岡良仁(ミキハウス/同65位)に6-0,6-1,6-4と快勝。3回戦ではヌーノ・ボルジェス(ポルトガル/同33位)に1セットを失うも、6-2,6-4,6-7(3),6-2で下し、2年連続の4回戦に進んでいる。

4回戦の相手は、初戦から3試合連続で5セットを戦い抜いている第15シードのドレイパー。今大会の試合時間は、アルカラスが6時間10分に対し、ドレイパーは倍以上の12時間34分となっている。

その影響は大きく、序盤からドレイパーはピンチをしのぐ展開となり攻撃につなげることができない。対するアルカラスは、躍動感のあるプレーを披露する。ダブルフォールトやストロークのミスが出てリードすることができなかったが、互いに1度ずつブレークして迎えた第12ゲームで、強烈なパッシングショットを決めて2度目のブレークに成功。7-5で第1セットを先取した。

ドレイパーは第1セット終了後に股関節付近の治療のためメディカル・タイムアウトを取る。コートに戻りプレー続行したものの、相手は世界3位のアルカラス。ハードな運動量を活かしてラリー戦になることも多く、手負いのドレイパーにとっては苦しい戦いだった。結局、2度のブレークに成功し、アルカラスが6-1で第2セットを奪取。ドレイパーはここで棄権することを決断し、アルカラスが2年連続でベスト8入りを果たした。

会見でアルカラスは、「正直、あの状況は心地の良いものではない。怪我で誰かがリタイアしなければならないのを見るのはいい瞬間ではないんだ。ロッカールームで彼に会った時、『すぐに最高のプレーをする姿を見るのを楽しみにしている』と伝えたよ」とコメント。

全豪オープンを制すと、ラファエル・ナダル(スペイン)が持つ24歳88日で達成した男子史上最年少での生涯グランドスラムを塗り替えることとなるが、「今はただ現在に集中して、100%の自分を出すことを考えている」と目の前の試合に集中する。

そんなアルカラスの前に準々決勝で立ちはだかるのが、全豪オープンを10度制し、男女通じて史上最多25度目のグランドスラム制覇を狙う第7シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/同7位)。

過去7度の直接対決がある両者は、4勝3敗でジョコビッチが勝ち越し。ほぼ互角の成績を残しているアルカラスだが、これまでの勝利はクレーコートのATPマスターズ1000マドリードと芝コートのウィンブルドンと、ハードコートではいまだ勝利がない。

「クレー、ハード、芝、自分が何をすべきかはわかっているよ。グランドスラムのハードコートで対戦するのは初めてだから楽しみだ。彼と対戦することになっても、ハードコートでやるべきことはわかっているよ」と自分を信じてプレーするだけだとした。昨年のパリ五輪シングルス決勝以来の対戦。どちらに軍配が上がるだろうか。

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写真=田沼武男 Photo by Takeo Tanuma