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2025.01.25

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小田凱人、気迫のプレーも大会連覇ならず。世界2位に敗れて準優勝[全豪オープン]

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小田凱人が好敵手・ヒュウェットに敗れ準優勝


現地1月25日、「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン)車いすの部男子シングルス決勝が行われ、第1シードの小田凱人(東海理化/世界ランク1位)は、第2シードのアルフィー・ヒュウェット(イギリス/同2位)に4-6,4-6で敗れ、惜しくも大会連覇を逃した。

【動画】小田凱人、不利な体勢から見事なバックハンドウィナー&マッチハイライト

18歳の小田は、昨年全豪オープンと全仏オープンでグランドスラムタイトルを獲得。パリパラリンピック金メダルや、上位8名までしか出場できないNEC車いすテニスマスターズを制して、初めて世界1位でシーズンを終えた。

今季は、前哨戦であるメルボルン車いすオープンで優勝。昨年のパリパラリンピックからの17連勝とし、勢いに乗り今大会を迎えた。

1回戦でワイルドカード(主催者推薦)で出場のアンダーソン・パーカー(オーストラリア/同36位)を6-0,6-3、準々決勝で眞田卓(TOPPAN/同14位)を6-1,6-0、そして準決勝でもマーティン・デラプエンテ(スペイン/同3位)に6-1,6-1と圧倒的な強さを見せて3年連続で決勝に進んだ。

大会連覇をかけた決勝では、直接対決で10勝8敗と勝ち越し、昨年4月のジャパンオープンから5連勝中としているライバルのヒュウェット。試合は互いに一歩も譲らぬ激しいラリー戦が序盤から繰り広げられる。

第8ゲームでこの試合最初のブレークを許した小田は、直後のゲームでは3連続でリターンエースを奪ってブレークバック。しかし、ヒュウェットも小田に攻撃させない配球で再びブレークしセットを奪取。小田は4-6でセットを失った。

あとがない小田だが、流れに乗ったヒュウェットを止められず第2セットの最初のサービスゲームを失う。その後も第4ゲームで3本、第6ゲームで2本のピンチを背負った小田は、執念のサービスキープでガッツポーズ。気迫を前面に押し出して最後まで反撃のチャンスをうかがうと、3-5の第9ゲームでは土壇場でブレークバックに成功し雄たけびを上げた。

だが、ヒュウェットも負けじとリターンから攻撃。第10ゲームで再びピンチを迎えると、最後はヒュウェットのリターンを返球することができず4-6と惜しくも大会連覇とはならなかった。

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写真=田沼武男 Photo by Takeo Tanuma