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2025.01.27

選手情報

ズベレフ、全豪準Vで“3度目の正直”ならず。連覇のシナーに脱帽「ジョコビッチの全盛期に似ている」

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Photo by Getty Images

ズベレフ「ジョコビッチが全盛期だった頃と似ている」とシナーに脱帽


今年最初のグランドスラム「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン)男子シングルス決勝が現地1月26日に行われ、世界ランク1位のヤニック・シナー(イタリア)が連覇を達成。完敗を喫した同2位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)は、シナーが「ジョコビッチの全盛期に似ている」と語った。

【動画】ズベレフの全豪オープンベストプレー集&決勝ハイライト

27歳のズベレフは、今大会1~3回戦までストレート勝ち。4回戦のウーゴ・アンベール(フランス/同14位)、準々決勝のトミー・ポール(アメリカ/同11位)には1セット失いながらも安定した戦いぶりで昨年に続いて4強入りした。

同大会10度制しているノバク・ジョコビッチ(セルビア/同7位)との準決勝では、第1セットを奪ったところで、ジョコビッチが途中棄権。2020年全米オープン、2024年全仏オープンに続いて3度目のグランドスラム決勝に進んだ。

決勝では第2セット途中には調子をあげたものの、ストローク戦では常にシナーに支配され、3-6,6-7(4),3-6のストレートで敗戦。次世代のホープとして若手の頃からグランドスラム制覇を期待されつつ、2020年の全米オープンでは2セットアップから逆転負け、2024年全仏オープンでは、セットカウント2-1から敗戦、そして“3度目の正直”となった今回はブレークポイントを握ることなく完敗と悲願のグランドスラム優勝にまた一歩届かなかった。

試合後の会見では、「今日は完全にプレーで彼に負けた。コートの後ろで完全に圧倒されたんだ。僕のサーブは彼より良かったけれど、それ以外のすべてで彼は僕よりも上。今日、勝つに値する選手だった」と大会連覇したシナーを称賛。その強さを「まさにジョコビッチが全盛期だった頃と似ている」と表現する。

「共通しているのは、ほとんどミスをしないということ。彼らと打ち合うには、常に強打しなければならないと感じさせられるんだ。動きも素晴らしく、ベースラインにいてスペース、時間を与えてくれない。今の僕には彼らは強すぎる」

試合後には、大会連覇を成し遂げチームや家族らとともに喜びを共有するシナーをよそに、ズベレフはベンチで何度も頭を抱えた。「今まで以上に一生懸命練習をしてきたし、オフコートでもやるべきことをきちんとやってきた」と自負があるからだ。ひどく落ち込む様子に、シナーはズベレフの両肩に手を置き、「君はキャリアで間違いなくトロフィーを手にするよ。素晴らしい選手なんだから」と励ましてくれたという。

届きそうで届かない憧れのトロフィー。「グランドスラムを一度も勝てずにキャリアを終えるのは絶対に嫌だ。だから、これからも全力を尽くしてトロフィーを掲げるために努力し続ける」とまた新たな一歩を踏み出す。

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