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2025.06.11

ギア情報

いまこそ目醒めよ!マルチフィラメントの大吟醸は「優しく」「掴んで」「ハイパワー」【トアルソン『BIOLOGIC CR1296』/GEAR SELECTION TENNIS EYE Special】

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ポリエステルに対する「あなたの誤解」を知れば
マルチフィラメントの魅惑に気付くはず!


「ストリングはポリエステルだけ」というわけじゃない。それどころかポリエステルは、ほんの20年ほど前から台頭してきた新参型で、それまでの長い間、シンセティックストリングといえば、「ナイロン製」であり、「モノフィラメント」「マルチフィラメント」が当たり前であった。

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ところが、ポリエステル系をプロが使い始めたことに加え、「切れにくい」→「耐久性が高い」と宣伝されたために、まるで「ストリングはポリエステル!」といった風潮さえ生まれている。だが最近では、ポリエステル系から「ナイロンマルチフィラメント」に乗り換えるプレイヤーが増えてきた印象がある。

ポリエステルの伸縮性を十分に引き出すには、「強烈なインパクト」が必要であり、それが可能なのは、一般プレイヤーとはまるで違うスウィングパワーを持つプロや、学生や競技プレイヤーであり、スクール生やベテランプレイヤーには、ポリエステル本来のパフォーマンスを発揮させるのはむずかしい…というか、向いてはいない…と筆者は思っている。

誤解しないでいただきたい。決してポリエステル系ストリングがいけないわけではなく、「あなたにはナイロン製マルチフィラメントが向いていますよ!」というプレイヤーまで、何も考えずにポリエステルを使うケースが多くなっている。

ただ「マルチフィラメントってナニ? 使ったことないし…」というプレイヤーも少なくないだろう。それをコーチに相談しても、コーチが「マルチフィラメントを知らない」ということだって…。だからこそ、もっとラクに飛んでほしいと願うプレイヤーには、マルチフィラメントという「選択肢」があることを知ってもらいたいのだ。

そんな今、マルチフィラメントを得意とするブランド『トアルソン』から、「7年間」という驚くべき開発期間をかけて磨き抜いた「究極の王道マルチ」が発表され、大きな話題となっている。

マルチフィラメントに多種多様な知見を持つ
『TOALSON』の【バイオロジック】スピリッツ


トアルソンのマルチフィラメントストーリーは、1992年の【ザイアックス】から始まった。1998年には、細めのモノフィラメントである「ログファイバー」というマルチ芯でマルチを支え、マイルドなフィーリングにモノフィラメントの弾き出しの速さ(シャープさ)を組み合わせた名シリーズ【バイオロジック】を誕生させ、以降、このモノ&マルチの組み合わせは、トアルソンの「顔」となる。

さらにトアルソンは、ログファイバー自体にも「柔らかさ・弾力性」を与える『TNT(熱放射線照射)技術』を駆使するモデルを生み、ポリウレタン充填マルチフィラメントに2本のモノフィラメントを埋め込んだ【MUGEN】という派生シリーズも送り出して、モノ&マルチ融合に取り組んできた。それがトアルソンらしさであったし、多くのトアルソン愛好者の期待に応えてきたのだが、創業70周年を迎える2025年、【バイオロジック新機軸】とも言える【バイオロジック CR1296】(以降【CR1296】と表記)を打ち出し、あえて「マルチの王道」に挑んだ。

内部構造をすべてマルチフィラメントで構築する「フルマルチ(筆者造語)」は、すでに他ブランドにもいくつかあるため、トアルソンの【CR1296】は、明らかに後発である。しかも価格が高い。そんなマイナス条件の中で発売する「王道マルチ」…むしろ「トアルソンの自信」を感じるじゃないか。

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