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2019.02.21

メーカーズボイス

CLASH ×「NXTシリーズ」 ウイルソンの革命『CLASH』にベストマッチのNXTシリーズはコレだ!!

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2月15日、ついに発売開始となった“#ウイルソンの革命”こと革新のニューモデル『CLASH』。相反する要素であった「パワー&コントロール(=硬くしならないラケットの特徴)」と「フィーリング(=柔らかくしなるラケットの特徴)」を両立させたラケットは、この世の中になかったのだが、『CLASH』は、それを実現したモデル。5つの特許テクノロジーが・・・という説明は、今月号の別コンテンツでぜひご覧あれ。
 それでは、奇跡のラケットとも言える『CLASH』に、どんなストリングが適しているのか!? 今回は、その第一弾の試打企画!ウイルソンが誇るポリウレタン使用のナイロンストリング『NXTシリーズ』の①「NXT」、②「NXT POWER」、③「NXT CONTROL」との相性を、編集部(広)&(川)の中年&若手コンビが実際に試打。そのインプレッションをお伝えしていこう。

※NXT3モデルのテンションは48ポンド。



インプレッション 01 :: CLASH ×「NXT」



「エックス・ボンディッド・テクノロジー製法」とナチュラル・ストリングに用いる「ポリウレタン・レジン」を採用することで、ナチュラルのようなホールド感と飛びを実現したストリング 

テニスクラシック編集部(広)
すべてが平均点以上‼張るものに迷ったらコレだ


『CLASH』と言えば、しなりがあるのに飛ぶという不思議な感覚のラケット(最初は戸惑った)。まず、試したのが『NXT』である。その自然な打球感、球の伸びは、より多くの人に好まれているのはご存じのとおり。試打して、まず感じたのは『変わらぬ自然な打球感だ』。自然な回転に自然な飛び、スイートスポットを食ったら、ポンとボールが伸びる感覚がある。これぞNXTならではの打球感だ。“しなりがあるCLASHとはどうなのだろう?”と思ったが、表現するなら「すべてが平均点以上」。CLASHの性能とあいまって、ストローク、ボレー、サーブ、すべてのショットが“打ちやすい”。張るものを迷ったらコレ!と言ってもいい相性の良さだと思う。


テニスクラシック編集部(川)
クラッシュの性能とあいまって苦しいボールを返しやすい


最近はポリばかり打っていたので、まず感じるのが「柔らかな打球感はやはりイイぞ!!」ということ。ただ柔らかいナイロンならよくあるが『NXT』は、その中でしっかりとした打球感を感じることができる。ナチュラルに近い感覚だが、ナチュラルとも違う打ち応えは、ならではの長所だと感じる。最も気持ちいいのは、弾き出してくれる感覚を生かせるボレーだ。特にダブルス・プレイヤーにとって、フィーリングを生かせて、かなり良いはず。ストロークではしっかりした打感があるが、苦しいボールでも柔らかさがあるので助かる。ポンとボールを飛ばしやすいので、『CLASH』との相性は○だと感じる。


インプレッション 02 :: CLASH ×「NXT POWER」


NXTよりもフィラメント数を60%UPさせ、ポリウレタン・レジン量を20%多く使用。それにより、伸縮性が向上した“飛ばす性能”を特化させたNXT


テニスクラシック編集部(広)
スイートエリアの際でのヒットでクラッシュとの相性がスゴク生きる‼


打っていて、感じるのは“ストリング面のたわみの大きさ”。その分、打球感もより柔らかく感じる。『CLASH』に張ることで「さらにパワー、飛び、しなり」を感じる。それでいて、ボールを勢いよく弾き出してくれるところが気持ち良い。プレー中ということで思ったのは、ダブルスで生きるはずということ。『CLASH』は、スイートエリアの際部分が、いい意味であいまい。“ここから飛びません”というラケットが多いなか、『CLASH』は“際”で捕らえても、しっかり運んでくれる。そこで「NXT POWER」の性能が生きて、より飛んでくれるので助かる!!
例えば、ダブルスで前衛アタックやストレートアタックを受けて、とっさに面を出したようなシーン、普通なら面ブレしてミスも増える。だが、『CLASH』なら真芯で打てずとも、ストリング自体のパワーでなんとかしてくれるので、ナイスプレーができるはず。自分の打った感じの再現性を求めるなら「NXT」。パワー、柔らかさを求めるなら「NXT POWER」と使い分けるのがいいと思う。


テニスクラシック編集部(川)
一度包み込んでから飛ばす感覚!
クラッシュとの相性、私はこれがGOOD


ショートラリー時点で「かなり柔らかい」と感じることができた。それほど、スイング速度を上げなくても、柔らかさを感じられるストリングは、中々ないのでは?いざ、真剣にラリーへ。しっかりスイングしてボールを捕らえると分かるのが「ボールを包み込んでから飛ばしてくれる感覚」。“ブンニョン”とホールドしたボールを飛ばしてくれるのは、個人的にかなり気に入ったし、何より打ちやすい!!その感覚はまちがいなく『CLASH』の飛びの性能と相まってのもの。振った感覚より、鋭いボールが飛ぶなという感覚があった。『CLASH』がオールマイティーなラケットだと思うが、「NXT POWER」もオールマイティー。シングルス派、ダブルス派、双方に「いいストリング」だとオススメしたい。


インプレッション 03 :: CLASH ×「NXT CONTROL」


ポリエステル(パワーとスピード)とポリウレタン(ソフトフィーリングと高い伸縮性能、衝撃吸収性能)の異素材を組み合わせることで生まれた、コントロールしやすいナチュラルフィーリングのNXTである


テニスクラシック編集部(広)
ポリが入って打球感がいい!


NXTの素材に「ポリ」が入る。実は初めて打ったのがNXT CONTROL。これが、非常に!非常に!打球感が素晴らしい。多少硬さは感じるのだが、ポリならではのパリっとした打球感を感じるのだ。その分、ベースモデルである「NXT」より、コントロール性だけでなく、飛びがプラスされているように思う。ふだん「ALU POWER 125」を使っていることもあるので、3本の中で最も親しみを感じた。
『CLASH』ならではの、しなり、球持ち、弾き。そこに加えて、さらなる打球感。サーブに関しても、ポリに慣れている人は「NXT CONTROL」は、ぜひ試してみてほしいチョイスだと思う。NXTシリーズの中では、硬さが特徴だが、不快な感じはゼロである。個人的に、非常に気に入ったのは「NXT CONTROL」だった。


テニスクラシック編集部(川)
プレー間隔が空くがポリに近い感覚が欲しい人は、これを試してほしい


「NXT」、「NXT POWER」と比較すると、ポリに近い感覚が感じられる。しっかりした打ち応えがあるため、ちゃんと打てれば「かなりイイショット打ってる!」と自己陶酔しそうになるほど気持ちよし。かといって、ポリよりは柔らかいので、これまでポリを使っていて「もうちょっと柔らかい打感が欲しい」という人にとっては、チャレンジしたいセッティングだと思う。マルチならポリよりもテンションロスも少ないので、プレー間隔が空く人ならこのストリングがいいはず。もし、「もっと柔らかい打感を」となれば、「NXT」や「NXT POWER」という試し方をしていただければと思う。

RESULT :: CLASH ×「NXTシリーズ」

テニスクラシック編集部(広)
オススメ№1は「NXT CONTROL」


『CLASH』の性能を引き出すためにもベストマッチは「NXT CONTROL」。(川)と意見が分かれたが、恐らくは個人のスピン量に違いがあるはず。ウエスタン・グリップの(川)はスピン量多め、セミウエスタン・グリップの私は、スピンと飛びの良いバランスを求めたいタイプ。自然と好みは分かれるだろう。


テニスクラシック編集部(川)
オススメ№1は「NXT POWER」


ストリング自体が非常に柔らかくて打ちやすいのが「NXT POWER」。それでいて『CLASH』ならではのボールを飛ばす感触がとても気持ちがいい。どんどんスイングしたくなるし、『CLASH』のフレームもしっかりしているので安心感がある。『CLASH』にあわせるなら、これ一択!

NXTシリーズ


NXT 16 / 17
単張 ¥3,300(税抜き) NXT 16 REEL ¥48,000(税抜き)
NXT 17 BOX ¥42,900(税抜き)/素材: ナイロン+ポリウレタン/タイプ: マルチ・フィラメント/ゲージ: 1.30mm(NXT 16)、1.24mm(NXT 17)/長さ: 単張12.2m、REEL200m、BOX各12.2m/カラー: ナチュラル  MADE IN FRANCE


NXT POWER 16 / 17
単張 ¥3,800(税抜き) NXT POWER 16 REEL ¥55,000(税抜き)
素材: ナイロン+ポリウレタン/タイプ: マルチ・フィラメント/ゲージ: 1.30mm(NXT POWER 16)、1.26mm(NXT POWER 17)/長さ: 単張12.2m、REEL200m/カラー: ナチュラル  MADE IN FRANCE


NXT CONTROL
単張 ¥3,000(税抜き) REEL ¥44,000(税抜き)
素材: ナイロン+ポリウレタン/タイプ: マルチ・フィラメント/ゲージ: 1.32mm/長さ: 単張12.2m、REEL200m/カラー: ナチュラル  MADE IN FRANCE


★[Wilson Web Magazineバックナンバー(2011年1月号~2020年3月号)]

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