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2020.09.04

大会情報

ティエムが快勝で自身の27歳の誕生日を祝う! 一方で大会スタッフと口論!?<USオープン4日目>

27歳の誕生日を自ら祝ったドミニク・ティエム (c)Simon Bruty/USTA

USオープン4日目が9月3日に行われ、同日が誕生日のドミニク・ティエム(オーストリア)が登場。
試合前のインタビューで誕生日を祝う言葉をかけられ、マスク越しに笑顔を見せながらも「ベストを尽くす」とコメント。試合前の練習ではコーチのニコラス・マスー氏とベースラインのコーナーなループボールを打つパターン練習を繰り返しやって試合に臨んだ。

対するスミット・ナガル(インド)は、昨シーズンで60試合を越えるチャレンジャー大会の試合に出場。USオープンで予選を勝ち抜き、1回戦でロジャー・フェデラー(スイス)と対戦している。昨シーズンを361位でスタートしたランキングも現在では124位まで上昇させている。それでも、今回の相手は経験豊富なティエム。彼を越える技術もなく、どのようにポイントを奪っていくかが試合の鍵を握っていた。


2度目のグランドスラム本戦となったスミット・ナガル (c)Simon Bruty/USTA

その試合では、序盤からベースライン後方から強烈なストロークでの打ち合いに。懸命について行こうとするナガルだったが、試合はティエムに終始コントロールされてしまい、トップ10プレーヤーに完敗。ティエムが6-3、6-3、6-2で勝利した。

試合後のインタビューでティエムは、「コンディションはスーパーナイス。ラリーが良かった、ハードコートのサーブやリターンに始まりたくさんなショットを練習してきた。エキジビションマッチには数多く出場してきたが、リアルな試合は別物だ」と、相手が誰であろうとグランドスラムの勝利は格別だと語った。

次の対戦相手はチリッチ。そのことを問われたティエムは、「彼は過去10年間でグランドスラム優勝した偉大なチャンピオンで、この地を制した数少ない現役選手の一人。選手からではなく、外から見た時に彼は過小評価されている。彼はテニスプレーヤーとして達成できることをほとんど達成しているんだ。グランドスラムやマスターズ1000の優勝。グランドスラムでは2度の準優勝もある危険な存在。3回戦で対戦したい相手ではない。本当にタフな試合になるだろう」と、警戒心を強めた。

誕生日を勝利で祝ったティエムだが、これから先はシード選手との厳しい戦いが待っているだろう。プレーの質をどこまで引き上げるか楽しみだ。

一方、試合中には大会スタッフと口論している姿もあった。どうやら自身が契約しているエナジードリンク「レッドブル」を飲もうとしたところ大会スタッフが制止したという。大会には飲料メーカーがスポンサーについており、そのため止められたのだ。
これについて、ティエムは試合後に「彼らは僕が見ていない間に缶を持って、コート外で普通のカップに入れようとしていたんだ。アンチ・ドーピングのルールが厳しく、それには少し腹が立った。僕の目の届かないところで缶をなくしたくない。最近はとても厳しいルールで、僕が見ていないところで無地のカップに入れるよう提案するんだ」とコメント。
その後、大会スタッフがカメラに映らないようにタオルで隠しながらティエム自身が紙コップに注いでいる。

文=知花泰三(全米プロテニス協会公認指導員資格保持者)