パブロ・カレーニョ・ブスタ(スペイン/第20シード)
3-6 7-6(5) 7-6(4) 0-6 6-3
デニス・シャポバロフ(カナダ/第12シード)
2017年の同大会でベスト4のカレーニョ・ブスタが、世界ランキング17位カナダの若手、シャポバロフとの激闘を制し、4強入りを決めた。
シャポバロフとは2017年大会でも対戦しており、その時は3セットともタイブレークでカレーニョ・ブスタが勝利。対戦成績でもカレーニョ・ブスタが3勝1敗でリードしている。
試合開始直後、2人とも緊張からか最初のサービスゲームでブレークを許すが、それ以降は激しいラリーの応酬。4-3でシャポバロフがブレークし、第1セットを先取した。
第2セットでも互いに2ブレークするアップダウンの展開に。だが、大事な場面でシャポバロフはアドバンテージサイドからの左利き特有のワイドに切れていくスライスサーブを多用。カレーニョ・ブスタの攻撃を防ぎ、タイブレークに突入した。ここでカレーニョ・ブスタが3-2の場面でシャポバロフのワイドサーブに対応し、ミニブレーク。77分の時間を要したこのセットを取る。
第3セットも1ブレークずつしタイブレークへ。4-4でシャポバロフがネットに出ると、カレーニョ・ブスタは冷静に足元へ落としミスを引き出し、リードを奪うとそこから2連続でポイント。第3セットを手にした。
シャポバロフの強気の攻めを
堅実なプレーで守ったカレーニョ・ブスタ
デニス・シャポバロフ (c)Simon Bruty/USTA
あとがないシャポバロフだったが、ここで引くような姿勢を見せないのが、彼の強み。第4セットでは自身のサービスゲームで8本のエースで1ポイントも落とさずキープ。加えて、3度のブレークで勝負を最終セットへ持ち込んだ。
ファイナルセットの突入前、メディカルタイムアウトを取り、腰の治療をしたカレーニョ・ブスタ。一方のシャポバロフは、試合時間が3時間半近く経過しているにもかかわらず、まだエネルギッシュな様子だ。
だが、それが裏目に出てしまったのかもしれない。第6ゲーム、シャポバロフは2つのアンフォーストエラーを犯し、ブレークポイントを握られるとまさかのダブルフォールト。カレーニョ・ブスタにブレークされてしまう。これが致命的なエラーとなり、堅実なプレーを見せたカレーニョ・ブスタが4時間8分の試合を制した。
試合後、「このコートで快適にプレーできている。この数ヵ月間は誰にとってもタフだったと思う。コーチと一緒に一生懸命練習してきた。そうすれば結果はついてくるものなんだ。最初の大会ではなかったけど、準決勝に進めてよかった」とコメントしたカレーニョ・ブスタ。第4セットで腰に違和感があったというが、「100%ではなかったが、最高のテニスをすることができた」と、アグレッシブな相手を破ったことを喜んだ。準決勝では明日行われるアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)とボルナ・チョリッチ(クロアチア)の勝者と対戦する。
試合には敗れたが、トータルポイントでは160と、カレーニョ・ブスタを7ポイント上回ったシャポバロフ。「彼があんな風にカムバックしてくると思わなかった。4セット目にはそんな風には見えなかったからね。ちょっとショックだ」と、唇を噛んだ。
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