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2017.10.20

メーカーズボイス

11年ぶりの来日! ロジャー・フェデラースペシャルインタビュー

「ウイルソンとの生涯契約は、正に夢の実現なのだ」


10月第1週、ロジャー・フェデラーが11年ぶりとなる来日を果たした。その際に行われたウイルソンとの対談をご紹介!  ウイルソンとの関係性、共同開発をした「PRO STAFF RF97 AUTOGRAPH」について、さらに錦織 圭選手への言葉、そしてファンの皆さんへのメッセージなど、ロジャー・フェデラーが自ら語ってくれた。




――フェデラー選手が、幼少時からウイルソンを使っていたことは有名です。では、そもそもなぜウイルソンを選ぶことになったのでしょうか?

フェデラー「まずはデザインだね。とにかく、かっこよかった。スポーツショップで、ラケットを一目見て『これだ!』と思った。それと私のヒーローでもあるステファン・エドバーグ(前コーチ)もウイルソン(Pro Staff Mid)を使っていたからね。だから"これを使いたい"と決めるのは、簡単だったんだ。それ以来ずっとウイルソンだよ。今では現役生涯契約も結んでいる。それは正に夢の実現なんだ」

――私たちには想像もできませんが、もしテニス選手になっていなかったら...。何をしていると思いますか?

フェデラー「おそらくサッカーをやっていたと思うよ。実は、12歳の時に"サッカーをやるか"、"テニスをやるか"で迷ったんだ。だから、もしテニス選手になっていなかったら、サッカー選手になっていたと思うよ。仮にサッカーで成功していなかったら、勉強を頑張っていたかな。今でもサッカーは見るし、地元FCバーゼル(スイス)のチームを応援しているよ。ただ私はスポーツ全般が好きなんだ。ツアーで世界中を回る際は、いつも色々なスポーツを見ているんだよ。ただ、やっぱりテニスと関連性のある種目を一番見ているかな」

――すでにウイルソンとは20年間契約を結んでいて、先ほど言っていただいたとおり、現在は生涯契約を結んでいます。一度お聞きしてみたかったのですが、ウイルソンの魅力はどんなところにあるのでしょうか?

フェデラー「一緒に仕事をしていて感じるのは、ウイルソンは本当に素晴らしいブランドだということ。業界のプロフェッショナルであり、常に進化を求めているブランドである。ここ数年、いや10年だけでもラケットやストリングが大きな革新を遂げている。 私がウイルソンを使い始めたころのスローガン「The Right Equipment Makes the Difference(正しい道具が、違いを作る)」を今でも覚えています。
ラケットは私の腕の延長でもあり、体の一部。そして勝敗を分けるものなので、常に、この言葉を信じていた。私は、ウイルソンが作るラケットの技術に常に興味があり、ありがたいことにウイルソンは最新かつ、最高峰の技術を常に提供してくれてきている。(私のキャリアは)ウイルソンと共に勝利の道を歩んできた。本当に感謝している」



――現在、使用している「PRO STAFF RF97 AUTOGRAPH」には、"CO-DESIGNED WITH ROGER FEDERER(フェデラーとの共同開発)"と刻まれています。このラケットを創る際に、込めた想い、こだわりを教えていただけますか?

 フェデラー「とにかくシンプルにすること。それを心がけたんだ。ウイルソンと契約してから20年(使用を始めて30年)、テニス界にはさまざまなカラーのものがあったり、非対称なラインがあったり、とデザインは常にゴチャゴチャしていた。だから「シンプルなものを作りたい」と思っていたんだ。  オフコートで、私は無地の洋服などシンプルな格好をよくする。タキシードも同じくで、シンプルでクラシックなスタイル。そういったところから出たアイディアを元に開発を進めていったんだ。ペイントも2種類のものに思絞り、フェイス両サイドにあるP.W.S(周辺加重機構)に、光沢あるペイントを、それ以外にはマットペイント(ベルベット・ペイント)で仕上げた。本音を言うと、ロゴや文字なども消して、もっともっとシンプルにしたかったんだ(笑) それでも、周囲や消費者の方からの評価も高いので安心しています。すでに、次の「PRO STAFF RF97 AUTOGRAPH」も開発中なんだけど、今回はナイショにしておくよ(笑)  こうして自分のラケットを開発できたことは、本当に光栄なことで、正に夢の実現となったんだ。何よりこのラケットで試合に勝てているのが本当にうれしい。最終的にはそこが一番大事だね」

――シンプルなデザインですが、シャフトの内側には、フェデラー選手のイラストがあります。ラケットのユーザーは「見つめられているようだ」、「うれしい」といった感想があります。ご本人としては、どう思っていますか?

フェデラー「このイラストは、私のためのものではないよ! プレー中、自分に見つめられているのは、なんか変だしね!?(笑) 私が使うラケットにも当然イラストは入っているけど、これは熱狂的なテニスファン、そして私のファンである皆さんのために入れたんだ。  私と同じものは、ジュニアや女性の方には扱いづらいかもしれない。だから同じデザインで重さやバランスの異なるラケットを今回作ったんだ。私のラケットとまったく同じデザインのものは店頭で買えるので、ぜひ多くの人に使ってもらいたい。もう一度言うけど、顔のイラストは本当にファンのみんなのためだからね(笑)」



――先ほど、ウイルソンの開発力について、お褒めの言葉を頂戴しましたが、20年後、30年後、テニスのラケットはどんな進化をしていると思いますか?

フェデラー「よく想像してみるんだけど、とても難しいね。ラケットやストリングスの技術の変化はもちろんだし、それ以前にテニスのルールや用具規定が変わってしまうかもしれない。だって皆が揃って無茶苦茶なことをしたら、ルール違反だよね? 1970年代、"スパゲッティ・ストリングス"が流行したけど、すぐに違反となったこともある。あれはスピンが掛かりすぎてしまったからなんだ。

現時点で、私が言えるのは選手たちのフィジカルは今後もよくなるということ。そして選手のパワーはもっと増すだろうということだ。1960年代にロッド・レーバーが活躍していたころの平均身長と、現代では大きく違うよね!? アンディ(・マレー/190cm)やノバク(・ジョコビッチ/188cm)は190cmくらいある。パワーも昔と今では全然違う。ラケットはそういった変化に応じて進化すると思うよ。ストリングスだって今後はナチュラルガットからシンセティックに流行が変わるかもしれない。私はナチュラルガットのフィーリングが好きだから使っているけどね。ただ、今後の技術革新には非常に興味を持っているよ。デザインで言えば、すでに色々な進化を遂げているけど、今後は大会毎、試合毎にラケットのデザインを変える選手も出てくるかもしれないね。20年、30年後が楽しみだよ。

――その時には、フェデラー選手のお子様もプレーヤーとして活躍されているかもしれませんね(笑) そういったことは、お子様に期待されますか?

フェデラー「テニス選手ではなくてもいいと思っている。自分が好きなことをやってくれればいいよ。他人の時間を無駄にしたり、自分たちの時間やお金をムダに費やしたりするのではなく、常に楽しく、全力でパッションを持って何かに取り組んでくれればいいと思う。テニス選手でなくても、子供たちを全力でサポートするつもりだよ」

――もし、テニスをされるときは...ぜひ、薦めてくださいね(笑)

フェデラー「もちろん、ウイルソンを薦めるよ。ただ、大丈夫だよ。もうすでにウイルソンを使っているから(笑)」



――日本には錦織 圭選手というヒーローがいます。彼へのメッセージをいただけますか?

フェデラー「彼がテニス界にもたらした功績に、私たちは感謝している。周りの選手からも非常に慕われているし、リスペクトもされている。あのバックハンドは、ツアーでもトップクラスだし、もしかしたらベストかもしれない。(右手首が)一日も早く回復することを心から祈っている。錦織選手がいないツアーはどこか寂しいし、他の選手たちも復帰を待っているはず。より強くなって2018年、ツアーに戻ってくることを楽しみにしているよ」

――最後に日本のファンの皆様に、メッセージをお願いします。

フェデラー「長年に渡っての皆様からの暖かいご声援、心より感謝しています。2006年に東京で優勝した時のことは、今でも鮮明に覚えています。テレビやメディアにも大きく取り上げてもらい、数え切れないほど多くの皆様からお祝いの言葉をいただきました。日本の方は皆、親切で、暖かく、世界中どこに行っても、皆様からの愛を感じています。今回、日本に来られて本当にうれしいです。引き続きテニスを、そして私の応援を、よろしくお願いいたします」


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