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2020.10.05

大会情報

19歳のシフィオンテクがハレプに完勝! 勝因は心理学者!? <全仏オープン8日目>

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女子シングルスの第1シードがまさかの敗戦だ。
全仏オープン8日目が10月4日行われ、女子シングルス4回戦の第1シードで優勝広報筆頭となっていたシモーナ・ハレプ(ルーマニア)が、世界ランキング54位のイガ・シフィオンテク(ポーランド)に1-6、2-6で完敗した。

1年前の同大会でハレプにわずか45分で敗れたシフィオンテクは第1セット、アングルショットやパワフルなショットでハレプを圧倒。ハレプが4本のウィナーに対し、シフィオンテクは17本を奪い、6-1でセットを取る。第2セットでは、ハレプの攻撃に手を焼く場面もあったが、終始冷静にゲームを組み立て、ブレークポイントも与えない。一方で、ハレプのサーブをリターンから攻め、2度のブレークに成功し完勝。2013年のアグニエシュカ・ラドワンスカ以来となるポーランド人選手として全仏オープンベスト8進出を決めた。

勝利したシフィオンテクは前回の敗戦以来、元世界1位のキャロライン・ウォズニアッキや大坂なおみ、ビクトリア・アザレンカらと対戦。「ビッグマッチをしたことで大きな進歩ができた。それが支えになったし、プレッシャーにも対応できると感じている」とこの1年で大きく成長できたとコメント。

さらに、チームにスポーツ心理学者のダリア・アブラモビッチ氏がいることも大きな要因だという。「彼女は2年前からチームにいるわ。精神的なタフさは、今のテニス界では最も重要なことだと思う。彼女はスポーツのことも心理学のこともよく知っている。自分の感情を理解して、声に出して言えるようになったわ。だから彼女のおかげで自信がついてきたの」とチームには欠かせない人物だとした。

一方、ツアー再開からこの試合まで13連勝していたハレプは、「彼女(シフィオンテク)は信じられないようなプレーをしていた。すべてのボールをパワフルに打ってきたしね。今日は寒くて、自分のベストを尽くすことができなかったけど、今日は彼女の日だった。結果を受け止め、次はもっといいプレーができるように頑張りたい」と語り、次戦でのリベンジを誓った。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma