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2020.10.10

大会情報

56度目の対戦へ! 最大のライバル、ジョコビッチとナダルが全仏決勝で激突!! <全仏オープン13日目>

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10月9日、全仏オープン13日目に男子シングルス準決勝が行われ、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が第5シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)を6-3、6-2、5-7、4-6、6-1のフルセットで勝利し、同大会4年ぶり5度目の決勝進出を決めた。
その決勝で待ち受けるのは、第12シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)を6-3、6-3、7-6(0)で下した、第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)だ。



すべてのグランドスラムで複数回優勝するダブルグランドスラムを目指すジョコビッチはこの日、チチパスを相手に第1セット、第2セットを連取する好調さを見せた。しかし、第3セットではマッチポイントも握ったサービング・フォー・ザ・マッチを逃すと、流れはチチパスに。第4セットまで落とし、悪い流れを引きずった。だが、ファイナルセットでは、疲れからかボールコントロールを失ったチチパスに対し、前後左右に揺さぶる攻撃で3度のブレーク成功。一気に試合を決めた。



ジョコビッチは「3、4セット目のプレーには決して満足していないが、全体を通して落ち着いてプレーできたことには満足している。彼はファイターで、初めてのグランドスラム決勝に懸けていた。だが、最後はガス欠になってしまったね。その時にステップアップして、チャンスを生かして試合を締めくくれてよかった」と、グランドスラムの舞台にふさわしい戦いだったとした。
また、決勝で対戦するナダルについて、「僕たちの対決はこのスポーツの歴史上最大のものだと思う。正確な数字はわからないが、僕らが対戦したのは60試合近くになる。彼は私の最大のライバルだ。今までとは明らかにコンディションが違うことはわかっている。日曜日にどうなるのか楽しみだ」と語った。



一方のナダルは、前哨戦「BNLイタリア国際」で敗れているシュワルツマンと対戦。試合開始から激しいラリー戦が続き、第1ゲームで11分以上かけてキープすると、その後2度のブレークに成功。第1セットを奪う。第2セット以降、シュワルツマンは粘り、展開力を見せたが、ナダルのストロークが上回り、ストレート勝ちを収めた。



試合後、ナダルは「ノバクと対戦するには、自分のベストを尽くさないといけない。このコートは自分がいいプレーをしてきた場所だと知っているし、それは支えになる。だが、同時に彼もここで素晴らしい記録を持っていて、毎回のように決勝へ進んでくるもっともタフな相手の一人だ」と、決勝で対戦するジョコビッチを警戒しつつ、最高のテニスを見せるとした。

2006年全仏オープンの初対戦からこれまで55度戦ってきた対戦成績は、29勝26敗とジョコビッチにわずかに分がある。だが、クレーコートでの試合に限ると、17勝7敗とナダルが大きく勝ち越している。それでもクレーコートでのキャリア勝率91.6%を誇るナダルに対して、これほど勝利を挙げている選手もいない。

ナダルが前人未到13度目の全仏制覇しグランドスラム19勝目を挙げるのか、それともジョコビッチが“クレーキング”ナダルを破り、グランドスラム18勝目を挙げるのか、楽しみだ。

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