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2020.10.21

メーカーズボイス

【錦織圭、ガストン、セリーナ…】ウイルソン・オフィシャル・ストリンガー 細谷氏が見た全仏テニス2020

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グランドスラム復帰を果たした
錦織圭選手、そのストリンギングから
細谷氏が見たものとは…

1種類ならば1本張りという一般プレーヤーの常識を破る2本張り。プロならではの張り方である。さて、今大会というと、2019年のUSオープン以来となるグランドスラム出場を果たした錦織選手がいる。2回戦S.トラバグリア(イタリア)に敗戦となったが、そのショットは決して悪いものではなかった。サポートする立場として、細谷氏はどう見ていたのだろうか?

細谷「僕自身が感じていたのは、錦織選手は、そんなに調子が悪くないということ。少なくともメンタルの部分は大丈夫だと思っていました。しかし、体、特にフットワークがまだ100%ではないんだと思います。
ストリングに関しても、迷いは感じられませんでした。迷いがある時は、様々なテンションを用意していたのですが、今回は、そういったことがなかったのです。

大会中、錦織選手のラケットは、マックス・ミルニーコーチが(ストリンギング・ルームに)持ってきていました。それでオーダーを受けるのですが、細かいところは『本人(錦織選手)とSNSで相談してほしい』と。そういう感じで、張っていました。2回戦で敗れてしまったのは、流れが掴めなかったこともありますよね。

本人も言っていましたが、まだ試合数が少ないんだと思います。ちなみに張っていたのは、変わらずメインにウイルソン『ナチュラル1.30 mm』、クロスにルキシロン『エレメント1.25mm』です。とにかく、これからですよね。楽しみです」







新ラケットで出場のセリーナは
なんと通常時より「約20ポンド」も
テンションを下げていた

<今までの中では一番いい試合で、感覚としては良かった>と敗戦後に語っていた錦織選手。ストリング面でも、そういった復調ぶりは伺えたようだ。その他、ウイルソン契約選手については、どうだっただろうか?

細谷「衝撃的だったのはセリーナ(・ウイリアムズ)ですね。先日発表となった『ブレードSW102オートグラフ』を使用していましたが、なんとテンションが20ポンドくらい下げてきたんです。

2回戦を前に棄権(左足アキレス腱の故障のため)となってしまいましたが、『ブレードSW104オートグラフ』の時は67くらいだったのですが。寒さは一つ考えられますが、その場合は、下げても数ポンドというのが多いですからね。ケガの影響だったかもしれませんが、20ポンドを一気に下げてきたというのは驚きました。





それとストリンギングとは異なりますが、(ステファノス・)チチパス(ギリシャ)はかなり安定してきているなというのは現地で感じました。それだけでなく若手の選手の成長し、安定感を示してきた大会だったなと感じています。

ウイルソンとは外れてしまうのですが、ヤニック・シナー(イタリア)に驚きましたね。ストリングの頼み方にしてもそうですが、振る舞いに本物感があります。それと腕が長くて、チチパスのように軸が本当にブレない。メンタルも安定していますよね。近い将来、必ずトップに来ると思いますよ」


新型コロナウイルスの影響もあって、従来通りにはいかなかった全仏オープン。そこで見られたストリンギングの流れは、今後どうなるのか? 2021年、細谷氏は3月のマイアミオープン、5月の全仏オープン、9月のUSオープンと3大会でオフィシャル・ストリンギングを行う予定。そこで見ることができる変化にも、また注目してみたい。




細谷 理(SPIKEY)
テニスショップ「On Court(Racquet)」オーナー。2001年、雑誌『テニスクラシック』に掲載されていた当時ツアー・ストリンガーの先駆者JAY SCHWAID氏の記事を読み、ツアー・ストリンガーを目指す。その後、USオープンやマイアミ大会、アジアの主な大会などにオフィシャル・ストリンガーとして参加。2006年からウイルソン・オフィシャル・ストリンガーとして活動。またNYに所在地を置く、RPNY TENNIS(シャラポワやロディックなどのプライベートストリンガー)のストリンガーとして、チャイナ・オープンにも参加。錦織圭、添田豪など日本選手の信頼も厚い。
ショップURL:https://oncourtracquet.com/


次回(2020/10/28更新)は「ウイルソンの特許技術<Sラケ>ラインナップ」 乞うご期待!!



★[Wilson Web Magazineバックナンバー(2011年1月号~2020年3月号)]
https://wwm.tennisclassic.jp/archive/backnumber/index.html

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Photo by Takeo Tanuma

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