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2020.10.23

選手情報

「1年後もプレーできているかわからない」ナダルが引退時期に言及

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全仏オープンで前人未到となる最多13勝目を挙げた、言わずと知れた“クレーキング”、世界ランキング2位のラファエル・ナダル(スペイン)が、母国スペイン紙『エル・ペリオディコ』に対し、引退時期に関して言及した。

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今年で34歳を迎えたベテランだが、その類まれなストローク力でいまでも、第一線で輝き続けるナダル。グランドスラム20勝目を挙げ、ロジャー・フェデラー(スイス)に並び、キャリア通算1000勝も目前に迫っている。
だが、自身のキャリアの終わりについて「1年後も同じようにプレーできているか誰にもわからない。未来を予測することはできないんだ」といつ引退してもおかしくないとコメント。
「もちろん、そのようなことはあり得ないと思っているが、物事はすぐに変化する。だから常に準備しておかないといけない。だが、僕はその日を恐れていないよ。その時が来れば、僕はそれを察して気づくだろうね」と、いつ現役を退くかわからないとした。

その時期を見極めるための一つの指針となるのが“フィジカル”だとナダルは言う。
「フィジカルは競技を続けるうえで非常に重要。今のところ、ケガがなければ競技を続けられない理由はないよ。毎日痛みがあり、生活やトレーニング、競技に支障があるのであれば、考えなければいけない」
しかし、ナダルにとってその心配もないようで、「10年前よりトレーニングがずっと楽しいんだ。以前の僕は、毎日最大限の力を求めていた。でも、今は穏やかになったよ。もちろん、良いトレーニングをして、良いプレーをしたいと思うが、常に100%の状態ではいられないと学んだんだ」と、年を重ねたからこそ手に入れた経験があるとし、それが役立っているとした。

今の姿から引退は想像できないナダル。これから先、どれほどの勝利を重ねていくのだろうか。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma